小学生コース STEP2 英語学習の土台作り

STEP1~STEP7の子供たちの英会話学習、中学生の「テスト対策」、「英検学習」などいろんな角度から英語を学ぶ子供たちを見て、はっきりと気づかされることがあります。
それは、
☆英語基礎力の有無による習得の差。
あとからではなかなか身に着けにくい”英語的感覚”、理屈抜きの「だってそういうもの」「なんとなくこうだ」という感覚。
低年齢からその基礎を身につけている子は本当に伸びが違います。
特に最近、強く感じています。
だからSTEP1,2のようないわゆる”英語ウォーミングアップ”のテキストを使用しているクラスで学ぶことが、単なるお遊びや、英語に親しむといった漠然としたものではなく、必ず後々活かされる基礎力を構築する内容になるように意識しています。

単語導入:「単にリピート」はあり得ない!

くどくどリピートするよりも、楽しい活動に移る方が早く確実にインプットされます。
そんなとき大活躍なのが”what do I have?”!
一度やると、毎週リクエストされるほど、子供たちは大好き。

自分の頭の上のカードは当然見えません。「えー私のカードなんだろー。」早く答えたくて気持ちが焦る!

単に単語だけ(motherなど)言うことにあまり意味はありません。それはただのお楽しみ活動。単語を含め、意味のあるフレーズを発する活動に導きます。

歌、チャンツ導入:集中力と耳(聴く力)を鍛える

最近学習している歌は本当にシンプル!
そのシンプルさが抜群に効果があり、子供たちはあっという間に覚えて言えるようになります。
家族を表す言葉が次々と流れる歌を聴いて、歌に出てくる順に人物カードを並べます。シンプルだけど、スピードは速いので1回でカードを並べることは難しい!
何回か聴きながら完成。完成するころには口ずさめるようになります。

GrandpaとGrandma・・・どっちが先だろう~・・・・・もう1回聞きたい!聞きたい気持ちで集中して何度も聴くことで耳が鍛えられます。

練習:なんとなく言える、を防止

テキストの歌に連動した教材”Read’n’roll”を使って、歌を歌う練習。
耳から入ってきた音を再現するのが上手なのは小さい子の特徴ですが、そればかりに頼ると曖昧に記憶されます。英語っぽく言えてる!けれど、実際はあやしい…ことは多々あります。「文字、語彙を意識」してきっちり練習することも大事。年齢が低くても、単語が読めなくても、文字に意識を持っていくことは必ず後々役にたちます。

抜け落ちやすい音は色つけするなどして意識しやすくします。

発表 : 自己表現力を身につける

テキストには歌やチャンツだけが記載されているのではなく、関連した基本フレーズが載っています。
そのフレーズを使って発表タイム。
小さいころから、自分のことを発表し、人の発表を聞く機会を持つことで、大きくなっても当たりまえのこととして人前に立てるようになります。

発表回数を重ねることで、堂々とした姿が見られるようになりました。発表は苦手、という子もいますが、それでもいざやってみると、ばっちり!「できる!」の体験の積み重ねは大切。

Activity Book:最大限に活用する

Activity Bookは取り組み方次第でどんなふうにも使えます。
指示通りのことしかしなければ、本当にそれだけ、です。
が、使い方を工夫すると本当に有意義な一冊!
・宿題にして翌週発表
・グループ活動にアレンジ
・個々に取り組んだあとに子供同士で確認しあう
などなど・・・。
↓個々に取り組み中。

席が近いとついつい誰かと相談したり頼っちゃいますが、離れると絶対自分でやりたくなるもの。真剣!

答え合わせ:英会話力を身につける大事な時間

最初に終わった子は私から英語で質問を受けながら答え合わせ。
その子は先生役として別の子をチェック。またその子が次の子をチェック・・・・。
どうしても生徒さんは「答える側」ばかりになりがち。
こうして先生と生徒どちらも体験することで、必須フレーズをたくさん使う必要性が生まれます。

年齢が小さくても、きちんと役割を理解して行動できます。

土台作り:自宅でできることは?

繰り返しにはなりますが、
英語に楽しく触れる入門期は「楽しい~!」だけで終わるわけにはいかない、後々必要な基礎作りの時期。
下地がしっかりしていることは、その後の学習で確実に効果を出します。
教室に来て週に1回過ごすだけでは、その下地は到底作られません・・・・・。

じゃあ何をしたらいいのか、というと、
*テキストの歌やチャンツを自宅で必ず聴く、練習する習慣を身につける(→一度習慣になると、この先ずっと自分から取り組むようになります)
*子供の習い事に感心を持って、「がんばってるね」など声をかけてあげること(→子供は親からきちんと感心を持たれていることが何よりうれしい!きちんと見ていてくれる安心感は自己肯定感につながります)
*否定しない(→なんでできないの?なんでやらないの?などは・・・・やる気を失いかねません)
です。
基礎力が高い子はたいてい自宅や車で自然にCDが流れているようです。自然に耳に入る環境作り、が大切です。
結果が見えにくく、すぐに感じにくい英語力。それでも日々の積み重ねが確実に力となって表れるときが来ます。それは数年後・・・・。今は素地作りの大事な時期と信じて、英語をいっぱい聴く環境作りをしてもらえるとうれしいです。

最新ブログ:2024/4/22 「自信を持って中学英語につなぐ」

Sunnyは”塾”ではないけれど、「学校の英語で点数を取ること」も大事なことと考えています。
幼時からの学習を確実に中学英語につなげるために、Sunnyで取り組んでいること、紹介します。