英語の土台を作る

英語学習1年目の子供たちは「見よう見まねでやってみる」「楽しいな」「やってみたいけどドキドキするな」など、積極的な面と受け身の面が混在しながら、英語教室ってこういうところだな、と感じる1年のように思います。

2年目は、分かる、言えるという内容が増えて、「もっと言ってみたい」「やってみたい」「できた!」がうれしい時期。この時期の学習がその後に大きく影響する英語の土台作りとなります。

今回は、そんな英語学習2年目STEP2クラスにスポットをあててレッスンを紹介します。
㊟STEP2は年長さん/1年生クラス

どんなテキスト?何を学ぶ?

使用しているテキストは10のユニットがあり、それぞれに目標フレーズや単語が設定されています。

今学習中のユニットで目標にするフレーズは
・Here you are
・Thank you


覚えたい単語は
・色
・形


今回の目標フレーズについては、日ごろ常に使っていますので、”新たに投入”ではなく、適切な場面で確実に自然に使えることの定着を目指します。

覚えたい単語については、色は普段のレッスンでかなりの頻度で触れているものの、個人レベルで確実に理解できているかと言えばまだ曖昧さが残る部分を、自分の力で文字を読むレベルへ引き上げることを目指します。

こなすだけのレッスンにはしない

私がレッスンする上で、最も気を付けていることのひとつが
”こなすだけのレッスン”をしないこと」です。

使用しているテキストには指導書もあります。教具もあります。
指示に従っていればレッスンをこなすことはできます。
が、課題を消化することが目的にならないようにしなければならないと思っています。
子供たちにとって何が大事か、どんな力をつけてほしいか、そのために何をすべきか、常にそういう視点でレッスンを構成しています。

例として、今回扱ったActivity Bookのあるページを紹介します。

ページ下部には「同じ形のブロックを見つけて色をぬろう」という指示が記載されています。
このままこの課題を出すことに意味があるのかな?
と毎年感じるページです。その指示に従うだけであれば、グループで取り組む意味ってあんまりなさそうです。

せっかくのグループ時間なら、やはりその時間を有意義に使いたいものですので、コミュニケーションのある活動にアレンジしてみました。

みんなが積極的に参加するActivity

Activityをする上で私が大切にしていることは、
*積極的参加でなくてもなんとかなる、を避けること

全体で活動すると
「分からなくても、誰かに頼ればなんとか切り抜けられる」
という甘さ
が出ます。

誰かを頼ることも、それはそれで決して悪いことばかりでもないとは思うのですが、時と場合にもよります。いつも頼ってしまう流れにならないように、自分の力で達成できる状況も体験してもらいたいと思います。

レッスン時間内でその環境を作るにはActivity時間が最適です。
自分の力で前に進む。
人を頼らず「自分でやるしかない」と覚悟を決める時間はたとえ数分でも絶対に必須の時間です。

Activityを具体的に紹介

さて、今回実践した活動は
生徒代表者が、色付きブロックカードを選び、みんなからそれが何かを質問してもらう
というもの。

代表者:一枚選ぶ
みんな:How many blocks?
代表者:3 blocks.
みんな:What color?
代表者:Yellow.

というやりとりです。
シンプルです。
が、それぞれのフレーズを1人1人が意識して使うにはなかなかハードです。


英語学習2年目”、”年長さんもしくは1年生”、という年齢も意識したいポイント。

例えば5年生くらいであれば、
「こういうふうに聞けばいいな」
理解して言えるフレーズ。

しかし、低年齢であれば
「こう言うのかな。こんな感じで言えばいいかな」
くらいのなんとなく耳にしたフレーズをリピートするもの。

その”なんとなく”は繰り返すことによって”確信”に移行し、”確かな理解”へと進みます。
Sunnyの狙いたいところはそこです。
頭で理解、ではなく、感覚でとらえる
理屈ではなく、そういうものだと思っている、という”感覚”。
その感覚の蓄積は宝だと感じています。中学生になってテストが始まるころになるとそれが、特に感じられます。理屈ではなくて、「そういうものだから」と文法的な説明なしに解釈できる感覚はすばらしいです。

学習が進めば進むほど楽しくなる

英語に初めて触れる緊張の1年目。
そして、英語ってこういう感じなんだな~が分かる2年目。
少し気持ちに余裕の出てくる2年目は、本当にレッスンが楽しいです。

「やってみたらできた!」の体験を積んできた、そして積んでいくことの実感があるのが2年目だと思います。

テキストの内容は難しくなるのに、多分それに半比例して、やれるようになる時間が短くなるのが2年目。英語に自信を持てるようになって迎える3年目は、さらに楽しい!これも間違いないです。

*できる、分かるから楽しい。もっとやってみよう。

そういう気持ちが、どんどん積み重なって力はついていくものだと、子どもたちと共に学ぶ中で日々実感しています。

新規クラス開講のご案内

現在1年目のクラス(STEP1)は開講していませんが、希望の方が数名いらっしゃいますので、時期をみて開講の予定をしています。対象は年中、年長さんです。英語の学習は長期的なものです。長い時間を一緒に学ぶステキな仲間との出会いがあるとうれしいです。興味のある方はお問い合わせください。≫https://sunnyenglishyoko.com/contact/



最新ブログ:2024/3/19 英語劇のメリット

英語学習4年目になると定期的に英語劇を行っています。テキストを読んで暗記する学習だけでなく、実際の場面でどう英語を使うかをイメージしやすくなるのはもちろん、他にもメリットはたくさんあります。

    前の記事

    英語NEWSを読む

    次の記事

    「学習」から「習得」へ