小学生コースSTEP4 辞書引きスタート

私の大好きな”辞書引き”。
これまでも何回かブログ書いてきたけど、やっぱり好きだから書きたくなる・・・・辞書引き。同じこと書いちゃうだろうな・・・その点すみません。良いって思うことは変わらず良いってことです。
さて、いよいよ今月からSTEP4で使い始めました。
兄弟姉妹がいる子や、辞書に興味があって既に引き方を知っている子もいますが、ほとんどの子が”初めて”です。

まずは、1文字、続いて2文字、3文字・・・と少しずつ。まずは慣れることから。

辞書引きに欠かせないアイテム

辞書をひくときに必ず用意してほしいもの。それは”ふせん”です。
辞書引き学習用ふせんは有名なのでご存知のかた多いかと思いますが、Sunnyでは細いフィルムタイプを使用しています。↓

*辞書の文字の大きさとぴったり合う!
*透けているので、文字の上から貼っても文字が見える!
*開いたページの隅に貼っても文字部分を邪魔しない!
全ての面でこのふせんが良い!と思っています。

数年使うとこんな感じです。一度引いた単語ももう一度引いたときに重ね付けする工夫をしている子もいます。withの部分に3枚重ね貼り↑こうすると、「前も一度ひいたのにまたひいちゃった」という気づきや、「この前とは違う意味だ」という発見がうれしいようです。

辞書引きの進め方

辞書を引く目的は、もちろん意味を調べるためなのですが、それだけにならないのがSunnyの辞書引き。
例えばSTEP4テキストに登場するこちらのチャンツ。つい最近のものです。

全体の意味がなんとなく分かるような分からないような・・・。
withってなんだろう??
さっそくみんなで辞書を引いてみました。すると意味がいくつかある。

当然まずはみんな①の意味を見ます。(以下ss=students, t=teacher)
SS: “~といっしょに”、だって!
T  :そっか~、じゃあ、with my eys, I can see.って日本語でいうと・・・?
SS: いっしょに・・・・見る?ってこと?
T  :例文見てみよっか。
      *I live with my aunt.私はおばと住んでいる。
      ってことは、目といっしょに…?

と投げかければ、当然みんな②,③と意味や例文を読み上げ始めます。
SS:②には、”身につけて”って書いてあるよ。目を身につけるって変じゃない?
SS:③は”~で”、だって。
SS: え~全部変だよ~!
と….けっこう長い話し合いとなりました。なるべく飽きないようにクイズ形式にしたり・・・工夫しましたが、さすがに長かった!反省しています。

辞書に慣れたクラスでは、調べるのも速いし、相談も速い。だからたくさん調べてもあまり疲れは見えません。

STEP5クラス。 分からなかったらどんどん調べる。「あ~そういうことか」と納得。

*単語を調べる→意味を見る→終了
とささっと進むことだけではなく

*単語を調べる→意味がたくさんある→例文に目を通す→意見交換→最終的にどれがいいか相談(きっとこれかな?じゃあ、日本語らしく言ってみるとこういうことかな?)→終了
とうこともあり、そうなると当然時間はかかります。
私が「こいういう意味だよ」と教えてしまえば短時間であっという間に解決です。
しかし、みんなで話し合って解決する時間の方が何倍も価値がある!と思います。

紙の辞書だから良い!!

「電子辞書ではだめですか?」
という質問、必ず出ます。
結論から言うと教室での使用は不可です。

紙の辞書を使う理由の1つは、
*調べた単語以外の部分にも視線が行くから。

紙の辞書のほうが、1度にたくさんの情報が目に入ります。

調べたい単語についての情報が一度にたくさん目に入ることだけでなく、同じページに載っている別の単語欄のイラストが気になったりして、「見てみて~。これなんだろ~」なんて話からみんなでその絵の解説を読み、せっかく読んだからふせん貼っておこう、ということもあります。

先ほど書きましたが、辞書引きでは例文を読むことが大事。
その習慣がつくと、みんなで辞書を引く際に周りの子よりもいち早く面白い例文を見つけて読みたがる子もいます。
そうすると、「え?どこ?ほんとだ~。」「そういう意味もあるんだね~」と目が行きます。

sunnyでは基本みんなで同じ辞書を使用しています。
情報を共有でき、書いてある場所を教え合って一緒に音読して楽しめることが多いんです。辞書を、単に単語を調べて答えを出すもの以上に活用できます。

辞書はいつ使う?

辞書引きはレッスン中みんなで行います。
自宅で引く機会は…その子次第です。
辞書引き開始時期のみ、おうちでも辞書を引いてみよう、という宿題を出しますが、それ以降は強制ではありません。
しかし自主的に辞書引きしてくる子がけっこう多いんです。

何を調べるのかというと、”リーディング本”の中の単語。
(リーディング学習とは週に1冊英語絵本を自宅で読む練習をして、レッスン時に私の前で読むというものです。≫リーディングについてはこちら)

読むことが課題なので、自宅で読んでくるだけでもちろんOKなのですが、
・ノートに英文を写してくる
・知らない単語を調べてみる
・日本語に訳してくる
など、現段階でSTEP4クラスの子供たちの半数近くが自主的な取り組みを行なってくるようになりました。(STEP4は全部で19人!その半数ってけっこう多いですよね!)
自主学習なので、何も指定はしていません。自分たちがこうしてみよう、と考えて何かしらしてきてくれます。1人1人いろんな取り組みが見られ感心します!

英文を書き、最後に感想や要約というノート。毎回いろいろな感想が書いてあり、私も読むのが楽しみ!

辞書を購入してからは「辞書で調べたよ!」と嬉しそうに報告してくれることが増えました。
絵本はイラストがしっかりしているので、辞書を引かなくても十分内容を予測読みできますが、辞書を引くことで「思っていたことと違った~!なるほど~」ということもあるようです。
少し話がそれますが、自主学習するようになると、リーディング力がぐっと上がります。本人もそれに気づくようで「読むのが簡単になった!」「前よりもスラスラ読める!」と笑顔で言ってくれます。その理由は・・・いろいろ考えられますが、やはり自主的に頑張ろうという気持ちが一番大事なんだな、と思います。がんばったら結果が出たからまた頑張りたい!それってとっても素敵なことですよね。

リーディングの本をコピーして、そこに日本語訳。辞書引きした単語はマーカーで色付けしています。

リーディングの本には動詞の過去形が多いのがなかなか大変な点!
過去形の単語を調べると、その後現在形も調べねばならず…二度手間!=つまり…”面倒くさい”!それでも、それにも慣れて地道に調べてくる子が多いんです。私はそんな子供たちを心底ほめてあげたい!!

リーディングで過去形に慣れているので、後々過去形がテキストで登場したり、英検で学習する際、とってもスムーズ!私が個人的に辞書引きが大好き、そしてリーディングも大好きなので、この二つをセットにした学習はおススメです。

まずwentひいて…”goの過去形”となると、goをまた調べる!過去形は私から全く教えていません。それでも調べてくるのは、きっと保護者の方が関わってくださるからだと思います!ありがとうございます!

私の考える辞書引き最大のメリットとは

辞書引きの良さはたくさんあります。
しかし多分これはみなさんも多分思いつかないと思うのでひとつだけ。↓

☆辞書引きすると、クラスの雰囲気良くなる!

前述した内容と被りますが、みんなで話合う時間が多い、そして楽しい。
「この意味じゃない?」
「例文にこんなのあるよ。」
「じゃあ、今回はどう訳す?」
「こうじゃない?」
私を頼らずに子供たちだけで考える素晴らしい時間。
誰かからこう覚えなさいと覚えさせられるものではなく、自分たちの考えを優先する、私はそういう学びが好きです。

辞書引きが身近になるために・・・

当たりまえですが、まだ辞書使い始めたばかりのSTEP4メンバーは辞書をみんなで使う楽しさまでは全くたどり着いていません。
むしろ、ちょっと大変に感じているかも。

みんな最初はそんなもの。そして回数を重ねるうちに素早く探せるようになり、みんなで相談することもあったり、ふせんがたくさんついてうれしかったり。

辞書が、何か意味を知りたいときにさっと手がのびるものになるように、みんなで楽しく利用していこうと思います。
一方、おうちでも何か調べものしているときは、いっぱいほめてあげてくださいね。
私の声かけよりも何倍も効果があるのが「おうちの人の誉めてくれる言葉」です。


最新ブログ:2024/4/22 「自信を持って中学英語につなぐ」

Sunnyは”塾”ではないけれど、「学校の英語で点数を取ること」も大事なことと考えています。
幼時からの学習を確実に中学英語につなげるために、Sunnyで取り組んでいること、紹介します。