多読教材ORTはどう扱う??

Sunny Englishで力を入れている多読教材ののORT(oxford reading tree)について紹介します。

有名な教材ですので、興味ある方は多いようですが、実際継続して取り組めている方が少ないという現実もあるようです。そう思うと、Sunny Englishの子供達!頑張ってる!えらい!と多いに褒めてあげたいですよね!

Sunny Englishでは、ORTをクラスレベルのSTEP2〜3(目安小学1~2年生)くらいで導入し、週に1冊ペース、自宅で読み進めていきます。私が生徒さんたちへ伝えている取り組み方はこちら。

1)CDを聴きながら、本をめくる。
2)CD音声をリピート読みする。
3)スラスラ読みできるように読み込む。
その後レッスン時に私のチェックを受けます。↓チェック表。

それでは、各Stageの本(Stage1+~7)と、教室での扱い方を紹介します。

Stage1+ 36冊
(Stage1もあるのですが、教室ではStage1+から。)

Stage1の特徴はこれら。
☆文が短い
☆絵を見ただけで話が分かる
☆パターンのあるフレーズ(上のページと下のページ、ほとんど同じ文です。)

子供たちはレッスンに来たらまず、私の前で1週間取り組んできた本を読みます。
*練習してきたか
*CDを聴いているか
*どれくらい取りくんだか
ほとんど分かります。

Stage2 36冊

特徴としては、
*Stage1に比べ、繰り返しフレーズが減るけれど、1文が短いのでCDを聴いて真似しやすい。
*絵だけでも内容が推測できるので、意味が分からない!というストレスがほとんどない。

ストーリー内容に対するストレスはないものの、文字を読めないストレスはあります。文字と音とのルールがなんとなく感覚でつかめるようになると楽になりますが、それをつかむまではしんどいです。特にStage1,2あたりは、苦悩の時期となる子が多いです。

教室に入ってくる瞬間の子供たちの様子を見ると、本を読んでもらわずとも、その週どれくらい取り組めたかとてもよく分かります。
・「できる!」と自信のある子は、真っ先にチャレンジしたい!
・自宅でCD聴いたけど…それでも自信のない子は周りの様子を見ながら後からチャレンジ。
・練習してこなかった子は…ドキドキがこちらまで伝わるほどオロオロしています。

もちろん、全員が読めるならば一律の判断ができますが、全員を同じものさしで測ることはできません。Stage2では、”頑張ってもうまくいかない!”という子ももちろんいます。あくまで、個人に対する評価が大事。それぞれが、自分ができるだけの努力をしたか、そこがポイント。やれるのに、やらないのはアウト!スラスラに読めなくても、その子なりの努力が見られたらOK!

Satge3 36冊

話がどんどんおもしろくなるので、新しい本と交換したら、すぐに中身が見たい!交換直後は全ページめくってニコニコしています。

このStageくらいからは、コツコツ取り組んで来た子がぐっと成長します。CDを聴いても聴いてもなんだかうまくできない…と悩んでいた子が、急にさらっとCDの音を受け入れられるようになったり、単語の読みを予測出来るようになり、CDを頼らず自分で読める!という達成感を感じるのもこの時期です。

これまで読んできた本に出てきた馴染みある単語が多く使用されており、内容理解は難しくありません。

Stage4 24冊

ここに来るまでStage1+~Stage3に108冊!すごいですよね。ここまでくると、かなりテンポよく読み進めていけます。

リーディング効果として、「文字が読めるようになる」ことはとっても素晴らしい!のですが、そうなると、CDを聴かなくなる子がでてきます。さらに、練習してこずに私の前でさらっと読んでしまう子も出てきます。ばれてないと思っているようですが、ばれてます。

そんな中、CDを聴く習慣がきちんとできている子は、読み方がスムーズ、かつ、発音が全然違います。

与えられた時間は平等ですが、その時間をどのように練習にあてるかで、こんなにも差が出る、という結果を目の当たりにしています。だからCDは必ず聴いてほしい!のですが、各自、自宅での取り組みですので、どこまで取り組めるかは個人の気持ち次第です。

Stage5 24冊

文章が長くなり、絵だけでは正確な内容を理解することが難しくなります。知らない単語があっても飛ばし読みすることも大事。知らない単語があるから、といちいち止まるような読み方は避けたいです。が、「とにかく読めばいい」という読み方も違います。話を読むだけでなく、おおまかな内容をとらえられているか、抜き打ちチェックしたりします。単語を辞書引きすることを宿題に出すこともあります。

Stage6 18冊

ここまで来ると、読むこと自体は全く大変ではありませんが、やはりStage5同様、「意味がとらえられているか」がポイントとなります。

Stage7 18冊

Sunny Englishではこれが一番進んでいる子のStageです。このあとStage8、9が続きます。読むだけであれば、多分あっという間に8,9へ進むことができます。
が、ここまで来たら少し読み進めるペースを落としています。知らない単語があまりに多く、大まかな内容をとらえることも難しくなります。あまりに分からないと、読んでいても面白みが感じられなくなります。

そこで、このStageでは「内容をとらえる力をつける教材」として扱っています。1冊を数回に分けて課題にします。1回に5ページほど。知らない単語は辞書を引く。和訳する。そして、すらすら読む。これができて合格です。

さて、長いブログとなりました。
個人差ありますが、読むコツをつかむまでの苦労の時期は誰も避けられません。それでも、必ず読めるようになる日が来ることを知っているから、とにかく頑張ってほしい思っています。

ORTについてのその他のブログは>>こちら(その後のORTの様子)

最新ブログ:2024/3/19 英語劇のメリット

英語学習4年目になると定期的に英語劇を行っています。テキストを読んで暗記する学習だけでなく、実際の場面でどう英語を使うかをイメージしやすくなるのはもちろん、他にもメリットはたくさんあります。

    前の記事

    Let’s say “Hello”!

    次の記事

    過去のブログ