低年齢から英語学習を始めるメリットとは?

「子供がなるべく小さいうちから英語学習をスタートさせたい」
という想いは多くの方にあるようですが、そのメリットとは?

一般的なメリットは、どこの英語教室でもたくさん書いてあるのでここに記載しません、私が感じるSunnyで低年齢から英語学習を開始するメリットはこの3つ。

①自己肯定感が育つ
②自分で考える力がつく
③理屈にとらわれずに英語を英語のまま受け入れられる


もちろんこれ以外にもあるのですが、最近のSTEP7クラスのレッスン内で特に感じたことがこの3つです。

STEP7クラス

STEP7クラスは中学1年生メイン、少し小学生が在籍するクラス。

現在取り組んでいるのは、”三単現のS”。(←懐かしいですよね。でも”三単現”なんて言葉をなぜ使うんでしょう。違和感がすごい‥‥。)

三単現という言葉や意味について説明はくどくど言わなくても
「知っているよ」
という感覚は、長年英語に触れている子供たちの中にきちんとあります。
文法説明をすると俄然つまらなくなるので、「雰囲気でつかむ」ことが通常のレッスン。

①自己肯定感が育つ

発表:Famous Person 

タイトル通り、”有名人について”の発表です。
1人1人興味を持つ分野は異なります。
何に感心をもって、どんなところに共感して、その人のどこが素晴らしいと感じて選んだか、
それがとてもよく伝わる発表となりました。

STEP1から発表は始まりますが、STEP7までくると、個性が本当に光る内容!
同じテーマで人それぞれこんなにも内容が違うのか、と感じ入ります。

発表のテーマと、ある程度の枠組みは提示されますが、内容は自由です。
みんなが書いてきた内容を私がチェックしてミスを正すようなことは極力しません。(もちろん質問されたら答えますが。)
発表の時間は「自分が伝えたいことを伝える」時間です。

さて、
文法的に間違いがあったり、知らない単語があったりすると当然ながら聞き手も発表内容すべてが理解できるとは限りません。それでも、分かる単語やフレーズ、絵や写真等で「分かろうとする」姿が見られます。

発表はどれだけ経験しても緊張はするものです。それでも、発表を終えたときのみんなからの拍手に励まされて、また次もがんばれるものです。自分らしさを自由に表現し、それを受け入れてもらえる経験は自己肯定感を高めてくれます。Sunnyの環境以外でもいつも自分らしさを堂々と表現できる人であってほしいと思います。

写真を見ると、「あ、この人知っている」と思うけれど、「え、そうなの?すごいね」という新しい情報がいっぱい。1人1人の発表に興味深々。英作文力も上がったことが感じられる発表内容です。
長く一緒に学んでいるメンバーだからお互いのことたくさん知っているようでいて、実は知らない「個々が興味を持っている分野」を知る喜びがあります。

②自分で考える力がつく

Activity: Whose house is this?

みんなが大好きなインフォメーションギャップのアクティビティ。
使用しているテキスト教材が提示した内容は簡単に感じるので、もう一歩難しくしてみました。簡単に解決できるのってちょっと物足りないんです。

みんなから「え?」「あれ?」「ちょっと待って!どういうこと??」等の困惑フレーズがいっぱい聴こえてきました。
その「困る」が英語学習には大事。
答えが簡単に分かると、決まりきったフレーズしか使わない単調な活動ですが、答えが見つからないと、いろんな表現が必要となります。

例えばスムーズにいくと、この会話のみ↓
A:What does it say?
B:It says ~.

でも困ったときだと、答えを探すために何を言えばいいか考える必要があります。
Who has Eve’s information?
Tom’s house has a chimney?(文法的に間違いでも、会話上はこれでOKだと思います。何しろ、発言することが大事)
Just a moment!も連発。
Lisa’s house has …?という具合に…の部分を要求したり。

とにかく自分が困ったことを口にしてみて確認。
時間はけっこうかかりますが、意味のある時間。
”Aに対してBの返事”という決まりパターンの会話って‥‥実際には存在しないものですので、どんな状況でも前に進む努力は必要。

分からなくて、質問したくても英語でなんて言っていいか分からず、私に助けを求めたり、日本語に逃げたり、はもちろんあります。
そのとき、なんて言えばいいかみんなで一緒に考えることもよくやります。自分たちできちんと言うべきフレーズが作れることに気づいてほしいですし、自分の頭を使って考えたフレーズは印象に残ります。受け身の学習ばかりしていると、実際の場面には通用しませんので、どんなときでも、自分の力で取り組む習慣は大事です。

ただでさえ困惑のActivityながら、必要な英語フレーズも考えて使う!頭がフル回転!Activity後は脱力!

③英語が”教科”という感覚が低い

Interview: Let’s find someone who〜?

”someone who~”は中学3年生で登場し、けっこう頭を悩ませる文法。
ですが、難しく説明するから難しいのでは?
そう深く考えなくても、みんな自然に理解できるものです。
今回、文法解釈無視でさらっと登場させましたが普通にみんな取り組んでいました。疑問はとくになし、です。

小さいころから英語に触れている子たちの強みは、「知らないことをそのまま受け入れる力がある」こと。
例えば中学生から教科として英語学習を始めると、なかなかそうはいきません。テキストを見て、文法を学んで、テストで知識を深めてというサイクルでは、イレギュラーな状況についていけないんです。
そういう子たちの定番フレーズは
「それ、習っていないので知りません。」
です。

Sunnyの子たちは、知らない情報が入ってきても「ふーん」とさらりと受け入れて進みます。そもそも、小さいころから知らないことだらけの中で英語を感覚でつかんできたので。
英検などでもその力が発揮されていると思います。知らない単語やフレーズにいちいち立ち止まることなく、全体を捉える力があります。

someone who likes Karaoke.を探すためにインタビュー。単純そうですが、いろいろとルールを決めたことでいきいきとした活動となりました。5分間、休む間もなくひたすら英語で質問。

私の考えるメリットとは?

今回取り上げたメリット3つは、一般的な英語教室が掲げるメリットとはまるで違う内容だとは思います。

「英語らしい発音が身についてほしい」と思って英語教室に通わせたものの、子供さんが楽しめないまま、案外早々にやめてしまうケースも多いようです。
必要な発音が残れば良いですが、発音も知識も身に付かなかったなんて話も聞きます。

「話せるようになってほしい」と通わせてみて話せるようにはなったものの、いざ中学生になってテストが始まると「話せても、学校のテストで点数が取れないから」とやめて塾にシフトする子も多いようです。

低年齢から英語に触れることは大事だとは思いますが、
・継続できること
・継続したその先に、本当に必要な力が残っていること

が大事なのではないでしょうか?

私の思う必要な力とは
「社会に出て、自分の力で進んでいける力を持っていること」
です。
問題に直面したときに逃げずに解決する気持ちをもつこと
自分の力で困難に立ち向かえること
もちろんそこに「英語」が強みという武器があることが当然加えられます。

世の中にたくさんある英語教室選び、難しいですよね。
Sunnyに通っている子たちは…私の目指すものに賛同して通っている子はほとんどいないはずですし、そもそも、こんなこと考えていることすら知らないはず。
それでも、子供たちが長く通い続けてくれているのは、単純に英語が楽しいと感じてくれているからだと思います。
「好き」という気持ちは何にも勝るパワーを持っています。
・英語が好きになる
・英語が楽しいと思える
・英語が得意だと自信が持てる

それもまた、間違いなくSunnyで学ぶことのメリットだと思っています。

縁あって出会えた子供たちと長くお付き合いしていきたいので、私は私らしく、自分が大切にしたい想いを軸に日々のレッスン頑張ります。
英語教室選びに困っている方がこのブログを読んで、少しでも参考になればうれしいです。

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