英語学習4年目STEP4クラスから始まる「英語劇」
これまでも書いてきましたが、何度やっても「やっぱり劇はいいな」と思うので、最近の劇の様子をまた書きます。
STEP4の劇
各ユニットの学習最終日に劇をやります。(4レッスンで1ユニット)
この日があることが分かっているから、「劇までにしっかりフレーズは覚える!」という目標を持って取り組めるのも良い点です。劇を行う前に音読確認をするとスラスラです。
<劇の日にやること>
①テキストのフレーズにアレンジを加える
②役決め
③動き等、少し確認
④本番(録画)
<シナリオのあるテキスト>
STEP4のテキストは、各ユニットが場面設定されていて、メインのキャラクターがそれぞれにフレーズを言っていく形態。劇のシナリオとしてそのまま使用できます。
今回の場面はこちら。”On the School Ground”
他にも、登校シーン、授業シーン、ランチシーンなど学校の一日のいろんな場面を学ぶテキストです。
新しいユニットの学習に入ると、即、劇をイメージするようになっていて、セリフはセリフらしく読むのが当たり前という雰囲気があります。日ごろからの音読にも感情がこもってます。
<ストーリー>
・授業終了チャイム。外でサッカーしよう!
(アレンジとして、Let’s play dodgeball. No, let’s not. Well, let’s play soccer! yes,let’s!というバージョンもありました。)
・Ready goの掛け声で試合開始。
・応援隊が元気に応援 go! run! kick the ball!
・ゴールを決めたチームは大喜び。逆に点を入れられたチームはがっかり。
STEP5の劇
そもそも、、、私としては劇はSTEP4だけと思っているのですが、毎年STEP4で劇の楽しさを知った子供たちは必ず「劇をやろうよ!!!」と懇願してきます。ですので、希望が出たクラスでは劇をやりますし、出なければやりません。各クラス次第です。
<シナリオ作成>
①1週目:テキストのどのページを使ってどんな劇ができそうか、おうちで考えてきてもらう
②2週目:それぞれのアイディアを発表し合い、ストーリーを決める。小道具など必要なものは自宅で用意。
③3週目:劇
STEP4と違い、劇の日でも通常のレッスンの時間をしっかり確保したいので、各自やれることは自宅で取り組んでもらいます。劇のためのセリフ練習などはせず、劇の当日はシナリオを全体で確認後、即本番です。
無茶な感じがするかもしれませんが、STEP4でもわざわざ練習に時間は割いていないので、子どもたちは慣れています。短時間ですごい勢いでフレーズ練習ぶつぶつやってます。
<最近の劇で使用したテキストページ>
ストーリー
・Minが大泣きしていて、みんなでどうしたの?と集まり、Minの凧がどれか質問。
・大泣きしているMinに、アイスクリーム屋さんへ行こうと声をかけると、俄然元気になります
・アイス屋で1人ずつ注文。
・Minはアイスを受け取り損ねて落としてしまい、また大泣き。
・友達が自分たちのアイスを分けてあげようとするのですが、Minは受け取り損ねて全て落としてしまい、また涙。
・可哀そうに思ったお店屋さんがサービスでみんなにアイスをプレゼント
・ほとんどの子がそれを落としてしまって・・・・
というがっかり続きのお話。
最後のお店屋さんのサービスアイスは、お店屋さん役の子が本当のソフトクリームカップの空き容器(写真右下参照)にアイスを作ってきてくれました!しかも人数分!ここまで準備してきてくれるなんてうれしい!みんなのステキな準備があるからこそ劇はより良い楽しくなりました!
STEP6の劇
STEP6も5同様です。学習したフレーズが多くなり、工夫次第でいろんな展開のストーリーにできるのがとても楽しいです。
<最近の劇で使用したテキストページ>
ストーリー
・友達がある家族のおうちに泊まりに来ます
・友達に、Where are you going?と旅行計画を家族みんなで質問
・お泊り会で、子どもたちは大はしゃぎでゲームを楽しむのですが、お母さんにStop playing the game!と怒られてがっかり
・遊びたいのをストップしなくてはならない不満のある中、お父さんはお酒飲んで酔っ払いながら子どもたちに”stop playing”と言うので子供たちはイラっとします
・酔っ払いのお父さんは子供たちからStop drinking!と怒られます
・お父さんはリビングで寝てしまい…運ぼうとしたけどお酒臭かったので、そのままにしてみんなは部屋を去る…
という内容。
劇の結末って、ほぼ当日まで考えていません。劇をしながら、「こうしたほうがいいかも」と意見を出し合って、2度か3度くらい録画します。お父さんが最後運んでもらって終わりかと思っていたら、「お酒臭い」という発想に笑えました。子供たちがそう感じているってことですね。お酒好きな大人としては気にしたいところです…。
劇のメリット
長い期間やってきて、メリットと感じる部分が増えています。
*「テキストに載っている文章」ではなく、「実際に使う場面があるフレーズ」という意識が働く
*テキスト本文をただ単に暗記するのでは英文の意味があいまいになりがちですが、劇の中で使用することで、どういった場面で使うフレーズか分かり、フレーズの定着につながりやすい。(実際劇で使ったフレーズはその後何年もしっかり覚えていて、適した場面でそのフレーズを言う子が多いです)
*クラスメンバーの結束が強くなる!これはかなりのメリットです。クラスの仲間とは長くつきあっていきます。よい関係が築けていることで、「みんなでやろう」の空気が常に出ると感じています。これは、学習する上で絶対に欠かせない要素です。
*自由に自分の意見を言えるようになる。シナリオ作成時、劇を実際にやって何かもっとよくするために考えたことなど、自分はこう思うという意見を子供たちはどんどん出していきます。
*(上記の対になる部分ですが、)人の意見を聞き、みんなで意見をまとめていくことができる。誰かの意見を批判するのではなく、みんなの意見が自然と調和した形となっていくのが、いつもいいなあと感じています。
などなど・・・・今思いつく部分を書きました。
多分細かいことでもいっぱいメリットはあります。
あ!もう1つ。これもとっても大きなメリットです。
*劇の動画を保護者さんたちに送信しています。その際、きっと家族で劇の話をしてくれているはずという点です。
ある習い事の先生のセリフですが、「子どもの習い事に関心を持ってほしい。今日は何をやったの?と話を聞くことで、子どもたちは習い事に意欲を持てる」そうです。なるほどその通りだと思います。劇の動画を見ながら、お子さんの「楽しかったよ!」の気持ちを共有してもらえたら本当にうれしいです。