金曜日のクラスの子たちは、私より先に教室に到着すると、机と椅子を並べて待っていてくれる、ステキな子供たち。(小学5,6年生)
先週、その金曜日の教室に入って…びっくり!
机と椅子が予想もしない並びに置かれている!!!
私の反応をうれしそうに見ている子供たち…
まあ…いっか。今日はこの席でやってみよう!
とはいえ、やりにくい…
学校みたいな並び。
私が前にたって、みんなが私を見つめる。
視線が怖い…みんなを直視できない…
前に立つことに違和感…
そうは言ってもやるしかない!けど完全にリズムが狂います。
一方、子供たちは、というと、いつもと違う形式でやる気が出るみたい。
人前での発表、いつも以上に緊張したはず!それでも、なんだかいつもより堂々とした様子。不思議。
さて、いつもと違う形態だから?なのか、やけに前に出たがる子供たち。
レッスン内容は、これまで学習した内容を確認しつつ応用する、そんな内容。
まずは復習の段階で、きちんと理解できていなかったり、忘れてしまった部分がぽつぽつ現れます。そこをみんなで確認しながら…と思っていると、1人の子が
「説明したい!」と前に出てきました。
この、”子供が説明する”ということは、まさに、この先やってみたいと思っていたことなんです。
学ぶだけではなく、人に説明することができてこそ、本当の理解だ、と思っています。
恥ずかしくてちょっと照れつつ冗談もいいつつ、解説していきます。
本人は理解できている、けれど、だからと言って説明するのは、本当に難しいもの。
さらに緊張も加わって、困り顔になりつつ…最後はきちんと説明をし終えました!素晴らしい!
そこからは、ことあるごとに「解説したい!!!」と手が挙がる!その子だけでなく、別の子も。良い流れ!
やりたい子にはやってみてもらいたい!
だから、なるべくその時間を作りましたが、時間は通常よりかかるので、全ての要求を受け入れることができず、残念!
新しい試みを、私からではなく、子供から提案してもらえたことが本当にうれしい!
子供たちがやってみたい、というその言葉は本当に大事にしたいもの。
こんなこと思いついた!やってみたい!
もっとこうしたらどうだろう?だって、こう思うから。
子供の突然のひらめきって、すごいんです。
大人には全く予測できなかったことを思いつく、その発想力に感心することが多いんです。
子供の意見を大人が理論で「それは違う」と否定し続けると、子供はいずれ意見を言わなくなります。
大人が結局判断するから、子供には言わせてもらえない。
結果、受け身になります。それでいて、大人になるにつれて「自分の意見をもちなさい」「思っていることを表現しなさい」と言われても…矛盾しています。
自由な発想ができる、それを試してみることが許される、やってみた結果どう思ったか、その先に工夫することができるのは、試した人のみです。
何しろ、子供たちの「こうしたい!やってみたい!」その気持ちがどんどん出てくる展開に圧倒され、あっという間にレッスン終了。
楽しい、やってみたい、そんな時間は本当に過ぎるのが早い!
子供たちも「え?もう終わり?」と、時計をみてびっくり。
思ったこと、やってみたいこと、きちんと伝えてくれる子供たちに、いつもありがとうの気持ちです。
さて、自分たちの希望でたくさん使った机と椅子。
レッスン後、みんなで片付け。今回に限らず、金曜クラスは最初から最後までみんなで!
当たり前に、片付け始める子がいてくれる、とてもとても嬉しいことです。
勉強も大事。だけど、こういうふうにさっと行動できることも本当に大事。ステキな子供たちです。