STEP5 Let’s get your favorite ice cream!

先日のブログで紹介した
”レストランでの注文レッスン” (STEP2) 》ブログこちらに続き、今回は
”アイスクリームショップでのお買い物レッスン”を紹介。
STEP5クラス、対象は小学4,5年生です。

該当ページはこちら。

これまでのブログで何度も触れていますが、
Sunnyのレッスンでは
「今日はここを勉強しますよ~。テキストの会話文をしっかり読んで覚えよう」
という学習はしません。
レッスン中にテキストを開くことはほとんどありませんが、2週のレッスンを終えると、必要なフレーズはスラスラっと口から出てくるようになります。

テキスト音読はもちろん大事ですが、それは自宅での学習でしっかり取り組んでもらうこととし、教室では大事にしたいことは、
「使いたくなる状況を用意すること」です。
その状況さえあれば、子供たちはあっという間にサラッと言えるようになります。

1週目:導入

まずは、アイスクリームの注文に必要な単語、フレーズをインプット。
馴染みのあるフレーズ I want~ を使って、ホワイトボードに用意されたアイスクリームの中から好きなものを選ぶ、というシンプルな活動です。
シンプルなのに、なぜこんなに盛り上がる!?というワイワイしたレッスン。

店員は、私1人。
全員の対応をするのは本当に大忙し!
だから、
“I’m so busy!! Now, I need some help!”
突然のバイト募集に子供たちが食いつきます(笑)
バイト希望者に研修を行い、しっかりできたら採用です。

漠然と「バイト」案はあったのですが、詳細は決めずにいました。
その場の子供たちの様子にあとは流れを委ねてみると、子どもたちから「こんなふうにしてみよう!」という楽しいアイディアがいろいろと出てきました。

意見をどんどん出し合える子どもたちが本当にステキです。
誰かの指示に従うのみでなく、そこに自分たちが考えた意見を述べられる、それは本当に素晴らしいこと。

フレーズを言うことだけでなく、お客さんの注文にスムーズに対応すること、お店屋さんらしい優しい対応などなど、なかなか厳しいバイト研修(笑)

宿題:音読

教室でテキストフレーズを導入し、発音やリズムなど英語らしい言い方をしっかりと伝えたら、そのあと1週間、自宅でしっかり音読練習に取り組むことで翌週の活動がより良いものとなります。

音読宿題のポイントは
・棒読み禁止(会話らしく)
・CDそのまま再現するつもりで読む
真似した子から上手になる!
Sunnyの子供たち、テキスト音読とっても上手です!
CDよく聴いてるな~って感心します。
それが通常。
「読めばいい」「読めればいい」は禁止です。

2週目:Get your favorite ice cream!

1週目に引き続き、2週目もアイスクリームショップでお買い物を楽しみました。

1週目のアイスクリームショップのactivityとは少し異なります。
何が違うかと言うと
・所持金有
・メニュー表有
子供たちにお金とメニュー表を渡すとテンション上がります。メニュー表に見入って真剣に悩み始めました。


全員のオーダーを私1人が同時に受けることはできないので
“Excuse me!
Can I have an ice cream cone please?”
と、しっかり言えている子のところへオーダーを取りに行きます。

しっかり言えないと後回しになってしまうので、自分のところに来てもらうためにみんな一生懸命!

最初はなかなかスムーズに言えずに他の人に順番を譲ることになってしまった子も、繰り返し繰り返し練習するうちに、さらっと言えるようになりました。

さて、そうなるとあちこちからオーダーの嵐。
もう私1人では無理!

そこで!
「バイト募集」スタート。(←子供たち大喜び)
今回はバイト代も出しました。(←さらに大喜び)
アイスクリーム買うためにバイト希望殺到です。

バイト代を稼いで、好きなアイスを買う。
そして、また働く‥‥。

時間内でどれくらいたくさんのアイスクリーム買えたか?まではチェックしませんでしたが、購入したアイスクリーム(紙にプリント)をうれしそうにワークブックに貼る姿から、楽しく活動できたことは分かります^_^

発表 : This is my ice cream cone.

発表の機会が多いのもSunnyの特徴のひとつ。
積極的に必要なフレーズを使う上記のような活動も大事ですが、人前に立って発表をする落ち着いた時間もとっても大事。

自宅で描いてきてもらったアイスクリームの絵をみんなに見せながらの発表です。
発表の日は子供たちワクワクしています。
レッスン始めに
“Did you do your H.W.?”
と確認すると、
“I did!  アイスの絵だよね??”
って、テキストを持って私の周りにやってきます。
見せたくてうずうずしている子が多い!
私も発表を楽しみにしたいからその時点で絵を見ないようにしています。

発表と同時に見せてもらえる絵がとても素敵で、「わー!美味しそう!」ってみんなで発表者の絵を見て楽しみます。

一生懸命描いてきた絵は、みんなに紹介したくなる!ここを工夫したよ!ってたくさん話してくれる子もいました^_^いきいきしている表情は本当に嬉しいもの。

実際に使ってみたくなる英語フレーズ!

レッスン後、
「飴がほしい」と言ってきた子に、”What do you say that in English??”と投げかけると今回のアイス注文のフレーズを応用をして、クラスメンバーみんなで思案して一生懸命練習開始。
“Can I have an‥‥ candy?”
“anじゃないよ。”
“Can I have‥‥ a candy, please?”
言えるまでけっこう時間かかりましたが、みんなで考えながら最後言えたときは、大喜び!
毎週言われそう‥‥(笑)
使いたい英語のフレーズがすっと出てくること、ステキですよね。

いつ使うか分からないフレーズを積み重ねても仕方ありません。使いたくなるフレーズ、使いたくなる状況があるからちょっと難しくても応用して使うんです。

「英語を学ぶのはなぜ?」
の理由が
「なんとなく」や「学校で英語勉強するから」
ではなく、コミュニケーション手段の1つだから、と思えることは大事です。

私にできることは、とっても小さなことなんだと思います。
「英語を学べば立派に完璧に失敗ない人生約束します」、なんて絶対に!言えません。
けれど、英語が私たちの日常話している日本語と同じようにひとつの言語であり、母国語が異なる誰かとコミュニケーションを取れる手段、通じないことはないと前向きに一歩前に出られる人になってくれたら本当に嬉しく思います。



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英語学習4年目になると定期的に英語劇を行っています。テキストを読んで暗記する学習だけでなく、実際の場面でどう英語を使うかをイメージしやすくなるのはもちろん、他にもメリットはたくさんあります。