小学生コース 英語劇の効果

Sunnyで大事にしていることの1つが”発表”。
歌やチャンツを人前で発表することに始まり、自分が書いた絵を使って紹介したり、STEPが上がれば発表内容も深くなっていきます。

英語劇発表もその1つ。
STEP4では、毎UNIT最終日にテキスト本文を使った劇を全員で行うのが恒例。
劇、というと大ごとっぽいですが、テキスト本文の会話をベースに、少しアレンジを加えて演じるその時間は2分ほど。

今回はこの場面。

劇をやる理由って?

子供たちは、この”劇”をとっても楽しみにしていますが
*子供たちのお楽しみが目的ではありません。(←そこにそんなに時間割けません)
*英語が楽しいって感じる機会を作るためでもありません。(←これがなくても楽しめます)
*英語フレーズをスラスラに言うことができることも目標ではありません。(←スラスラ言えるだけなら、劇をやる前から完璧です)

時間を割いて何かをやるということは、それをやる意味があるから。
劇が完成するまでの流れと大事に感じていることを紹介します。

①話し合い

テキスト本文通りに演じるのであれば簡単ですが、

・基本設定は崩さずに自分たちらしさを加える
・ストーリー性を持たせ、最後の締めも作る

というポイントをもとに、みんなで構成を話し合います。
とは言え、劇を演じ終えるまでに使える時間は20分程度。
全く時間ありません!
「どんな話にしよう?」に対して、どんどん話し合わねば、演じるところまでたどり着けません。
以前に比べてだいぶ話し合いがスムーズになってきました。
今年度STEP4は全部で3クラス。
3クラスそれぞれに違うストーリー展開が見られ、私は毎回「おお!そんなアイディアもあるんだ!すごい!」と感心します。

「こうしたらいいんじゃない?」
「えー、それよりこうしようよ」
「・・・・(←何か言いたそうな雰囲気はあるけど、言えない)」
「・・・・(←発言する気がない)」
と、いろんな子がいるものです。意見を言わない子に対して私から「何か意見言おう!」とは言いません。必要を感じて自分から言う気持ちが大切。

木曜日クラス:びっくりするほど素早く構成が決まりました。ストーリーがきちんとできていて、分かりやすい!

②内容の再検討

ある程度構成ができたら、とにかく演じてみます。
頭でイメージしたものを形にしてみると、
「ここでこうしたほうがいい!」
「これ使ってみよう」
「やっぱりこっちのほうがいい!」
最初の話し合いでは意見を出せなかった子も、こうやって動ている中だとさらっと参加できたりします。
さて、もうこの時点で残り10分ほど・・・・

土曜日AMクラス:これも演技中。テキスト内容と少し違って”教室で話し合いをしている”という設定。なるほど!それもいいね!!と思える構成。

③本番

セリフと構成が決まったら本番。動画撮影スタート。
・棒読み禁止。セリフはセリフらしく!
・堂々と演じる。
私が最近、特に力を入れようとしているのが「表現力」。
英語に関係ある?と思われそうですが、絶対に欠かせない!と強く感じる機会が最近ありました。(その話は・・・・ただでさえ長いブログがさらに長くなるので省きます。)

土曜日PMクラス:動画2本目。演技力も、英語らしい言い方もばっちり!かなり真剣に演技に入り込んでます。

劇を行った日は、いつも以上におうちでその話で盛り上がるようです。
動画は、その日のうちに保護者へ送信しました。
「劇の話をたくさんしてくれていたから、動画もらえてうれしいです」
「子供がいっぱい英語の話しをしてくれてうれしいです。」
「英語が楽しいって言っていてうれしい」
などなどメッセージいただきました。
私の仕事けっこう孤独なので、保護者の方からいただく言葉がとてもうれしいです。

今年度STEP5が初代演技者!?

今は定番となっている”劇”ですが、これを最初にやりたい!と子供たちから意見を出してくれたのが、現在のSTEP5のメンバー。
確か・・・STEP3のときだったかな・・・・。
劇を演じること自体にずっと関心はありましたが、その機会が見つけられずにいました。

が、ある日、このクラスで何か機会があって、”劇”を演じるブームが起きました。
劇をやることで、それまでになかった
・底抜けの明るさ
・意見を言う
・人の意見を聞く
・普段のテキスト音読が楽しくなる
・習得力が上がる
などなど・・・とにかく、雰囲気がとても良い方向へ進んだことにびっくりしました。

というわけで、今年度STEP5は元祖、です。
だから、日頃のレッスンでも「あ~このページ、劇やりた~い」って、すぐにその方向に話が進みます。多分、OK出したら全ページやりたいはず・・・・。
私も是非やってもらいたい!けど、実際・・・時間がね・・・・足りなくなる・・・・。
だから、ちょっとごまかしつつレッスン進めていたら、とうとう
「劇!!!!!!」
と強く主張されました。
そりゃそうだ・・・。うん、やろう!!

そうと決まったら、さて、どのページにする??
早速話し合い。

それぞれやりたいページ開いて意見を出します。

話し合う時間は本当に楽しそう!
「このページがいい!こうしたらきっと面白い!」
「僕はこのページがいい!こういうふうにやってみようよ」

話合いの難しい点は、なんと言っても
*思っていること、伝えたいことを言葉にすること
発話者の言っている意味がよく分からなくて、みんなの頭上にハテナマークが飛ぶことが多いんです。
それでも、あきらめずに一生懸命伝えることが大事。よく分からないから途中で切ったり、代弁することはなるべく避け、どんなに言葉が出てこなくても、なんとか自分の力で説明をする。
一方聴く側はしっかり聞く。このクラスの素晴らしいところは、なんと言っても、人の話をきちんと聞くことができ、受け止めて、そのうえで全体で話をまとめられるところ!

劇の内容が決まったら、劇本番は翌週!
そのために必要な小道具等あれば各自準備。
練習はしません。次回はいきなり本番。それが!楽しい

準備してきたのはこのお面!?すごいな・・・・。テープも持参して服に張り付けるところまでしっかり構想されています。

1回まずは演じてみたら、なんだかな~・・・・感情がこもってない・・・・。
「今度は表現力重視で!なりきってみよう!」
と伝えると、俄然雰囲気変わって演技に力入りました。(やりすぎで笑えましたが。)

やりたくもないことを無理やりやらされる無気力なものではなく、やりたい気持ちで自分の意思で表現することがとてもステキだと思います。

ユニコーンの絵を描いてきた子もいました!準備がすごい!劇を本当に楽しみしていた気持ちがよく分かる!

それって本当?

・表現力大事!
・話合い大事!
と、堂々と上述しましたが、
「それが本当に大事??英語教室に通わせてるのに??」
と突っ込まれそうです。
本当に???と強く迫られたら・・・すみません。本当かどうか”絶対”なんてことは言いきれません。

英語学習方法についての情報は世の中にあふれています。
いろんな人がいろんな場でいろんなこと言ってます。
そういう意味で私の意見もその1つです。
きっとどれも正しいんです。
それは、それを述べている人が感じる”大事なこと”。
つまりその人の環境で大事にすべきこと。

だから、私は人の意見は1つの意見として参考にはしますが、「絶対にこれ!」というものはないと思っています。

私はSunnyにいる目の前の子供たちが伸びるために何が必要か、それだけを考えて試行錯誤しています。世の中の理論がどれだけ素晴らしくても、実際私の目の前にいる子たちに合うかどうかは分かりません。Sunnyの中でさえ、1年前にうまくいったことが今年もうまくいくとも限らないのが現実です。
1人1人が違う人間、1つ1つが違うグループ、だから目の前の子に今必要なことを考えて動くのみです。
そんな個々に違う子供たちに共通して必要だと思うことの1つが、今回紹介した”劇”を行うことで学べると思っています。

相変わらず長くなってすみません。
ここまで読む方・・・すごいです・・・。
なかなか保護者の皆さまにお会いしてお話する機会が少ないので、ブログを通じてレッスンの様子が伝わるといいな、と思っています。
レッスン見学にも是非いらしてください☆

最新ブログ:2024/3/19 英語劇のメリット

英語学習4年目になると定期的に英語劇を行っています。テキストを読んで暗記する学習だけでなく、実際の場面でどう英語を使うかをイメージしやすくなるのはもちろん、他にもメリットはたくさんあります。