2023英検 結果と次の目標

Sunnyは、年に1度、秋の英検を団体受験しています。
また、受験に向けての英検講座も行っています。

受験に向けて取り組む子供たちを見て感じた「強化したい力」が2つあります。

今回のブログでは、その2つの力について、英検3級を中心として書きます。
(英検の級の中で、基準として考えやすいのが3級。3級からは、英作文と面接が追加されます。

合格者

今回の団体受験では、Sunny以外の子もたくさん受験者がいましたが、以下はSunnyの生徒さんのみの結果です。

5級  13名(小4/6名 小5/6名 小6/1名)
4級  7名(小4/1名 小5/4名 小6/2名)
3級  11名(中1/9名 中2/2名)
準2級 6名(中1/4名 中2/2名)
2級  2名(高1/1名 高2/1名)

低年齢からの受験を目指す方もいらっしゃいますが、私個人としては、「中1で3級を余裕を持って取れたらよい」と思っています。
そのためには、それまでにしっかりとした基礎を身につけておくことが必要。

決して英検のためだけではなく、これから先必要となる力をしっかりと身につけるため、2つの力を強化しようと考えています。

「書く力」の強化

3級の受験勉強開始までに
*文の基本的な構造を把握し、自分の力で文を書くことができるようになっておく

受験勉強開始までに、というところが大事です。
受験勉強しながら、受験までに学ぶのでは遅いということです。

基礎的な力は既に持っていて、その力をさらに磨くために(強固にするために)勉強し、力を試すために受験がある。
そうあるべきということです。

そのための取り組みは?

①5級、4級に丁寧に取り組んで、確かな理解で問題を解くことができるようになっておくこと。

たまに「5.4級はとりあえず受かればいい。3級からはしっかり」という話を聞くのですが、私の捉え方はむしろ逆です。
「5級4級に確かな力を持たずに合格すると、必ずその後の級に影響する」と考えています。

それぞれの級の力をしっかり持っていないまま曖昧に合格すると、必ずどこかで行き詰ります。
逆に、下の級から丁寧に取りくめて満点を取れるくらいの理解度のある子は、その先の英検も中学の英語も全く力がゆるぎません。≫関連ブログはこちら


②英語日記を書くこと。

英語日記は、既にSTEP5クラスからの宿題としています。
しかし今現在は「必ずやる」という意識が定着していない状況です。

これまで子供たちに提示していた「英語日記書き方」プリントを練り直し、新しいものを作成しました。
このプリントを活用して、基礎的な文を自分の力で書くことの習慣化からスタートし、語彙や文法項目を増やしながらレベルを上げていく予定です。

↓数か月前の日記。STEP5(小学5年生)

自分の考えを伝える

英検において「自分の考え」を求められるのは「英作文」と「面接」です。
3級の内容であれば、「自分の考え」というほどの内容でなくても合否に影響はないのが事実。

ですが、
それでも、「何も思いつかない」「何も思わない」という子がちらほらいます。
そして、そういう子が年々増えてきていると実感しています。

「英検合格のため」ではなく、将来のために、まずは「自分の考えを持つ」こと、そしてそれを人に伝える(言葉に具体化できる)ことができる人になってほしいと思っています。

そのための取り組みは?

*英語NEWSを読んで感想を言う

英語NEWSは、半年ほど前から高学年のレッスンに取り入れている教材です。≫英語NEWSについてのブログはこちら

英検のために始めたのではなく
世の中に目を向け、自分の考えを持ち、人の意見に耳を傾ける
という点を大事にしたくてレッスンに取り入れました。

始めたばかりのころは、子どもたちから感想がなかなか出てきませんでした。
「とくに何も感じない」
「すごいと思う」
「うわーって思った」
という具体性のない感想も多く、私から「どういう点がすごいって思った?」というような質問をすることで、「すごい」の具体化をするようになってきました。

最近は少しづつ内容が膨らむ感想が出てくるようになっています。
「このことについて調べたら、こんなことが分かった。〇〇なことがあって、本当にすごい人なんだと感じました」など。

今は「やばい」を代表として、単語1つで感情を表現できる便利な言葉が日本には多いように思います。日常「やばい」だけで会話が成り立ってしまうから、「やばい」を具体的に言ってもらおうとすると「やばいは、やばい」と返ってきてしまうことも。

今回、ある中学生と3級の面接練習していた際に「やばい」の具体化にかなり時間を要しました。
日頃から、気持ちを具体的な言葉にして表現できる力をしっかりと身につけることを大切にしてほしいと思います。

↓最近のNEWSでみんなの感想発表時間を多めに取ったもの。
家族とも話をしていろんな感想、意見、調べたことなど伝えてくれました。みんなの意見を聞くと、さらに物事の捉え方が深まります。

今後、英検が変わる!?

最後に、英検協会からの発表が今年は多かったので、ここにお知らせします。

*2024年度より、3級以上の級の内容が変わる。
具体的には、英作文の問題が増えます。従来のものに加えて、メールの返信を書く問題や、要約文が追加されます。
一般的に難易度が上がると思われており、「今年度中に受けるべき!」と言う意見が多く見られます。
しかし、準2級、2級に合格したSunnyの子たちの意見としては「その方がいい!」、と肯定派多めです。
Sunnyの子たちは、英作文得意な子が多いです。

*2025年度より、英検準2級と2級の間に級が追加される
全く理解できないのですが‥‥追加されるらしいです。
理由としては、準2級と2級の間のレベル差が大きいからとのこと。
しかし、私がこれまでの結果を見てきて思っていることは全く違います。3級と準2級の英作文のレベル差の方が大きいと思っていますので、そこを乗り越えることができたのであれば、2級の壁はそう高くはないと思えるのですが…。
世間的に2級に受かる人の割合はぐっと減りますが、これまで受験したSunnyの子たちはほぼ全員合格しています。


☆受験料が上がります。
以前に比べ、驚くほど英検受験代高くなりましたが、さらに高くなるようです。4.5級は据え置きですが、3級以上はびっくりの金額。落ちても次またチャレンジとは思いたくないです。1回で合格を目指したいですね。

次の団体受験は1/14

初めて、年度第3回の英検の準会場として試験開催します。
Sunnyの高1生の2級受験のため、が一番の目的だったので、受験者が最低人数集まるか心配していたのですが、Sunnyの生徒さんからの受験希望も多いのと、外部の方の申込みもあり、全体で30人ほど受験の予定です。

申込締め切りまでまだ少しありますので、受験してみようかなという方は連絡くださいね。≫お問い合わせはこちら

最新ブログ:2024/4/22 「自信を持って中学英語につなぐ」

Sunnyは”塾”ではないけれど、「学校の英語で点数を取ること」も大事なことと考えています。
幼時からの学習を確実に中学英語につなげるために、Sunnyで取り組んでいること、紹介します。

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