辞書引き学習
STEP4からは辞書(英和)を使っています。辞書引きが定着している子とそうでない子に差が出てしまうという現実があり、なんとか全員にどんどん辞書引きしてもらいたい!と常々思っています。
さて、定着している子の様子を紹介します。辞書引きは、レッスン中にももちろん使いますが、自宅でORTリーディング学習に取り組む際に使用してもらいたい!と思っています。せっかくのORT。声に出して読むだけで終わらせず、さらに活用できるといいですよね。≫ORT学習についてはこちら。
こちらのクラスは、毎回レッスン時のORTリーディング後に、何を調べてきたか教えてくれます。調べた単語とそのページに付箋が貼ってあるので、すぐに開いて見せることができます。
自宅で読む&辞書引き→レッスンにて読む&辞書引き単語を見せることで、実質2回、単語に目を通しますので、予習、復習になっています。ORTには過去形の動詞が多いので、過去形→現在形というふうに2回引かねばならないことが多いのですが、特に説明しなくても、どちらも調べてきてくれるようになりました。現在形、過去形という存在があることは自然と理解しているようです。クラスでだいたい同じステージの本を読んでいるので、誰かが引いた単語は、別の誰かも以前に引いたことのある単語だったりします。そうなると、「あ、それ確か、こういう意味だった」「このお話のときだよね」という会話が生まれることもあり、共通の単語を理解していけます。レッスン中にORTの単語を使うこともあります。先日は”important”をレッスン中に使いました。辞書で調べて理解して、実際の場面でも使用する。いいですよね。
調べた単語にはマーカーを引くのではなく、細い付箋を貼っていきます。絶対というルールではないのですが、裏に色うつりするのを避けるためです。パッと開いて、付箋ページが多くなるとうれしいものです。
こちら↓良いアイディアだと思いませんか?1度調べた単語をまた引いたときは、色を変えて2重に付箋を貼る!(左下のgotという単語)
前にも引いた、という気づきが後々も分かるし、それだけ頻度の高い単語、という意識もつくかも。なんていうのは、大人の勝手な期待でしょうが。とにかく、子供なんとなくこうしたい、と思ったんだろうと思います。ステキです。周りの子も「なるほど」と思ったはず。良いな、と思うことはみんなで共有できるといいですよね。
↓この子の辞書は、模範的な「辞書引き学習」にある例のような付箋の貼り方。このやり方がいい!とのこと。自由です。
↑この子は最近、辞書引きを怠っていたようで、他の子の付箋の数を見て、「またがんばろう」とつぶやいていました。お互いに意識できるのもグループレッスンの良さ。
さて、そうこの子に思わせた辞書がこちら
なんかルールあるのかな?気になりますよね。テキストに出てきた単語、ORTに出てきた単語、自主的に調べたもの….だったか色分けしているとのこと。端っこと真ん中なのも意味があるらしいです。人それぞれですね。
最近は紙の辞書ではなく、電子辞書で調べてくる子もちらほら見られます。ある程度学習が進んだら電子辞書で良いのですが、紙の辞書を使うことに意味があります。電子辞書ならばつづりを入力すれば、その単語だけに到達できますが、そこしか見えないのは残念なことです。推奨している辞書は学生向けのもので、コラム、挿絵が多くて読みやすいし、興味が持てやすいです。例文も多くて見やすいので、例文を利用して解説することもあります。
こうして書いていると、やはり辞書引きは良いものだと再認識します。時間を割いてでも、全員に辞書引き学習を定着してもらいたい!ので、近いうちにその時間を作ろうと思います。