小学生コース STEP3クラス 大事なのは英語力だけではない
教室をスタートさせて7年目。
最高学年STEP7が今年中学生となりました。
中学生になった今、これまでやってきてよかったこともあれば、こうすべきだったと悔やまれることもあります。
子供たちの将来のことまで考えて ”今やるべきことはなにか” を大事にしたレッスンをしよう!そんな気持ちで取り組んでみた今回のレッスンがこちらです。
自分の考えを言う
1~100まで10ごとに書かれた数字カード。
11人の人物カード。
さて、誰が何歳??
数字カードは最初に並べてあり、人物カードは順に1枚ずつ引いて、ここだと思うところに置いていきます。
みんながじ~っと見つめる視線に緊張する様子。
「違うかもしれない・・・・合ってないかも・・・」実際声に出す子もいるし、言わなくてもその緊張は伝わります。
それでもこれまでの経験から
“He is 70 years old…maybe.”
とカードを置きます。
maybeは本当に便利!1人がまずどこかへ置くと、あとはみんなも続きます。私は余計な口出しをせずみんなの様子を見守るのみ。
当然、誰かが置いた場所に反対意見も出ます。
全てを並び終えたところで、意見を出し合う時間。
I think he is 40 years old.
I think he is 50 years old.
並び終えたら、テキストCDを流して男の人の声か、女の人の声か、というところで答えを確認。
かなり集中して聴く様子が、さっきまでのワイワイと真逆!
そのし~んとした雰囲気の中、CD最後のおじいちゃんのセリフ
“I’m 100 years old”で爆笑に変わります。
このテキストの本当に良いところです。
面白すぎて、何度も何度も言いたくなる
“I’m 100 years old.”
次回のチャレンジは、おじいちゃんはおじいちゃんふうに言えるところまで練習すること!って言ったら、え~!!!できるかな、と言いつつ、練習しまくっていました。
”恥ずかしいな”、は捨ててしまおう。
みんなで笑い合える、笑顔のある仲間との時間は英語学習には欠かせない要素。
自分で考える
テキストを開いた段階で既に本文は言える状態です。
開いてからやることは、文字をしっかり意識しながら読むこと。
必ず読んでいる箇所を指で押さえるのが鉄則。
そして、大事な箇所には色鉛筆で書き込みを入れるのですが、
いつもと少しスタイルを変えてこんな質問をしてみました。
「さて、私が色を塗ってほしいと思っているのは一体どこでしょう?」
途端、どんどん意見が出ます。
意見と一緒になぜそう思うか理由も聞いてみました。
「one, ten の数字!→数字の勉強をしているから」
「I’m→みんながI’mと言っているから」
「twenty, thirtyのty→13と30は違うからtyは大事」
なるほど、みんないろいろきちんと考えている!そしてどれも大切だな、と思える!
もちろん私が気付いてもらいたかった部分にも気づいてもらえました。
one year old
ten years old
sの有無
質問は続きます。
「じゃあ、なぜsがあるものとないものがあるのでしょうか?」
「1桁と2桁以上の違い」と答えてくれた子に
Q:How old are you?
A:I’m 8 years old.(自然にsついてます)
「だよね、8は1桁だけどsつくね」
「あ、本当だ」
そんなふうに掘り下げてみると、なんだろう、と意見が出し合えます。
もちろんすぐに理解して
「1と1以上!」と答えてくれる子がいるのですが、私にしか伝わらない。(1以上ってのも実は違う・・・)
だから、みんなに伝わるように説明してもらうことも大切。
口に出して説明してみると、その難しさにも気づくもの。
「あ~うまく言えない!」と逃げたくなりますが、そこは別の子がフォローして
「えっと、1このものはsがいらない。数が多くなるとsがつく」と言葉を変えてくれる。そんなふうにみんなで答えまでたどりつきます。
複数形のsの話になると必ず登場するのがSTEP1クラスで使用したテキストのチャンツ。
♪1 apple, 2apples, 3 apples in the tree.
STEP1から在籍している子は、あ、あれだ!とすぐにピンときます。
「りんごとか鳥とかだけじゃなくて、年齢のときもsになるんだ~」
という気づき。
なるほど、ものに対してsが付くのは分かるけど、年齢にも?という発想、私にも理解できます。大人が当たりまえのこととしてルールを教えこむやり方ではない、自分の考えを大事にしたい、そう思います。
英語学習はもちろんこれまで同様にしっかり行いつつ、自分で考える、自ら学ぶ力をつけるそんな時間をこれまで以上にもちたいと思っています。