”英語発表”と向き合うこどもたちの姿
まず、質問です。
Q.人前で何かを話すこと得意ですか?
↓
A.得意!好き!やりたい!
B.積極的には難しいけど、やらねばならないならやれる。
C.極力避けたい
私は絶対にCです。
英語講師という仕事をしているながらも‥‥子供以外の人前に立つと考えただけで震えます。
という私なので、
発表の場が多くあるSunnyでかなりの頻度で人前で発表する子供たちの姿には、心から感動し、いつも全力で拍手を贈っています。
今回のブログでは
幼児から習慣的に行っている英語発表について書きます。
幼児さんもたくさん英語で発表
「英語で発表」となると身構えてしまいそうですが、最年少クラスSTEP1から行っていますし、もっと言えば、STEP1の体験レッスン時点ですでに発表は行います。
発表は決して困難なものではなく、「私はこうだよ」という自己表現の場です。
自分が自分らしくあることを表現する、
自分らしさが受け入れられる
それが「発表」です。
発表を断る権利もある
「発表は決して困難なものではない」と言っても‥‥
どうしても発表はしたくない、と言う気持ちがあるのももちろん理解しています。
発表をしたくないときは
“No, thank you.”
の意思表示の権利もあります。
日本では、意思表示をせずに沈黙をすることで周りから汲んでもらえる習慣ありますよね。
しかし、日本を出てみたら?なかなかそうはいきません。
沈黙ではなく、「やらない」という意思表示が必要です。
しかし…そうなると、常に即刻”No, thank you”の子が出てくるのも事実です。
できることなら、だんだんと”No, thank you”を減らしていきたいと思うのは大人(私)の期待ですが、まだ発表する心の準備ができていない子に強要することは、”No, thank you.”の権利を提示したこととは矛盾しますので強要はしません。
「待つ」に徹します。
発表してみようとチャレンジする姿
「いつまでも No, thank you.だったらどうするの?」
と、私自身がその権利を伝えつつも少なからず気になるのも事実です。まして、保護者の方はもっと心配しているはずです。それでも私は”No,thank you.”を立派な意見として受け入れ続けます。
そうすると、あるとき何かのきっかけがあって手が挙がるときが来るんです。
“No, thank you.”の子は発表準備をしていないわけではないんです。むしろいつでも発表の準備は完璧にやってあるんです。本番で手を挙げない、それだけです。
しかし、個々のタイミングで「今日やってみる」という日が必ずきます。
そして、「やる」と決断した子は堂々としています。
”No,thank you.”というときの表情とは異なり、冷静な凛とした様子に「意志」を感じます。
みんなが応援してくれる環境
私が誇りに思うのは、クラス環境の良さです。
これは本当に!!自信があります。
どのクラスをとっても、共に学ぶ仲間同士を認め合うすてきなクラスです。
低年齢クラスでも、”No,thank you.”でずっと発表を断る子を非難なんて全くしません。
かつ、その子がやってみようとチャレンジしたときに、じっと見守る、応援する、大きな拍手を贈る、それが私の指示ではなく自然とやれるそういう空気です。
発表をやりとげた子にももちろん感動しますが、それを見守ってくれるメンバーにも感動です。
失敗は誰にもない
発表したくない理由のひとつとして
「失敗するのが怖い」
があるのではないでしょうか?
「失敗」ってなんでしょう?
何かを人に伝えるにあたって、失敗ってなにひとつないと思うんです。
伝えたいことがある
自分の言葉(=気持ち)で伝える
シンプルです。
・文法的に間違えている
・言い方が分からない
・発音が違うかも
そんなことは、優先事項ではなくていいんです。
子供たちが自分らしさを表現してくれたことに対して、お互いをについてより知る機会となり、認め合える関係になる。ステキな関係があるからこそ、学びが深まっていくのだと感じます。
子供の本音はその場では聞けない
小学校高学年のある生徒さんがふと口にしたフレーズが印象的で何度も思い返します。
「発表したくない私に、陽子先生は『いいよ』と言ってくれた」
というような内容です。
「発表したくない」
それは、当時入会直後だったその生徒さんには切実な想いだったと思うんです。
”みんながやるからやるべき”
ではなく
”自分のタイミングでやれるときにやってみよう”
その私の気持ちがその子には受け入れてもらえたんだと思います。
その後数か月を経て、いつも堂々と発表をしています。(注 下の写真の子ではないです)
信じて待つと、必ずその日が来る!
STEP1,2など低年齢のクラスでは保護者の方のレッスン見学も多いです。
我が子が”No, thank you.”で発表しない様子にはきっと葛藤があると思います。しかしそれでも「無理強いせずに待つ」という私の方針を理解して下さり見守ってくださる方々に心から感謝しています。
何かのタイミングで”Let me try.”と発表するお子さんを見て、その喜びを伝えて下さる方いらっしゃいます。
「信じて待つ」
だからこそ、子どもが自分のタイミングで飛び立てるのだと思うんです。
私はこの仕事をしながら、たくさんの親子と接してきました。
どの子をみても、親子の愛を感じます。
英語に限らず、習い事は(特に低年齢は)親子関係が関係すると感じています。愛にあふれた子がたくさんいるSunny。すてきな環境でSunnyを運営できる幸せを感じています。
発表は、幼児も小学生も中学生も高校生も…ずっと続きます。そしてSunnyを卒業後、大学生、社会人になっても、きっと残る大切なものがあると信じています。
壮大ですが、子供たちと長く関わる仕事だからこそ、一人一人の中にしっかりと残る大切なものを築いていきたいと思っています。