学校ではやらない英語学習をしよう
つい最近「これだ!」と思える教材に出会いました!
中学生向けの応用力アップのための教材です。まだ使い方をいろいろ試しているところではありますが、手応えあって楽しいので少し紹介します。
考えを伝える
イラストや写真をもとに、ストーリーを予測して英語で話してもらいます。
・言葉が見つからない
・なんて言ったらいいか分からない
そんなことは気にせず、とにかく発言する、途中であきらめない気持ちが大事。
本文は読まない
テキスト記載のストーリーは読まないようにしています。1度の聴きとりのみ。
教材自体は”長文読解”に分類されると思うのですが、私はあえて、”リスニング”の位置付けで扱っています。
長文を読むことは、これから高校でも相当やるはず。
一方で、人の話を聞いて分かったこと、思ったことを言葉にすることは学校ではなかなか取り組まないのでは?
Sunnyの子たちの強みは、リスニング時に1語1語気にせず、必要な情報だけを抜き取れるところ。長めのストーリーでも、内容は1回でインプットできます。
ストーリーを聴き終えると、子供たちが「へー」「あーそういうことね」など、率直な言葉が出てきます。内容全体を掴んでいることが伝わります。
リスニング後は、解説なし、即課題にチャレンジ。記憶をもとに、自分で考えて答えを書いていきます。
応用課題
各storyに課題が用意されています。
課題はその時々のstoryによって様々。毎回同じパターンではないところも、この教材の面白さです。
あるクラスで、「ストーリーに関連して、友達へのメッセージを書いて渡す」というものを行いました。
とにかく書く。伝わるように書く。受け取った側も相手が何を伝えたかったか感じることができる。文が正しい正しくないではなく、「伝えたい」「感じよう」の気持ちが優先されるところがとても良いと思いました。
大事にしたいのは、あきらめない気持ち
決まったフレーズを言うのではなく、自分の意見を言うとなると難易度は上がります。しかし、目指すのはやはりそこ!「意見を英語で言う」です。
日本で学習しているので、困ったら日本語に逃げられるんです。けれど逃げずに言い切る。伝えることをあきらめない。
英語学習は最終的に、絶対その気持ちに立ち向かう必要があると思います。
英語学習は何のため?
中学生にとって学校の成績はとにかく優先。点数をとるための学習を避けられません。しかしこの先、高校生、大学生、社会人…いつまでも成績が優先ではないはずです。
今優先していることばかりに目がいって、将来本当に必要な力を身につけることを怠っていたら、あとから絶対後悔・苦労します。
Sunnyの子たちにとって将来、「英語」がどういう位置づけになるかは全く分かりません。
しかし、何かしら英語を必要とする場があるのなら、それはテストでもなく、評価でもなく、正誤でもないはずです。
Sunnyのような教室の役割は、学校の学習の補佐ではなく、学校ではやらない必要な学びをやることだと思っています。
将来、英語が必要なときに、必要な力を出せるように、この新しい教材を上手に活用したいと思います。