絵本和訳スタート

数週間前に辞書引きを開始したSTEP4クラス。
単語をひくことに慣れてきたので、次の段階「和訳」取り組み開始しました。

目次

「辞書引き」は多読のルール違反?

多読教材って、
「辞書を引かずに、イラストを見ながら推測して読む」ことを推奨しているのですが、
それって、英語が母語の子供向けだと思っています。

日本の子供たちが、日本の本を辞書なしで読んでいきながら、知らない単語を前後関係や大人に質問したり、飛ばしたりしつつも内容を理解する。というような同じ工程で英語の多読が成り立つのか?という点で、私には疑問があります。

多読教材は、最初こそ音読に苦戦しますが、一度読めるようになると、もう内容なんてほとんど気にせずとにかく読む子が増えてきます。
どういう内容だと思う?と確認すると、全然違うことだったりすることよくあります。

Sunnyでは、STEP4で辞書引きを開始してしばらくすると、ORTの和訳も開始します。
当初の目的は「意味が分からなくても読めればいい、とならないように」だったのですが、開始してみると、それ以上にメリットが多いことに気づきました。
英語を英語のまま理解する近道になります。
いちいち和訳するのに???と思われるかもしれませんが、間違いなく英語脳を刺激します。

みんなで取り組む

辞書を引けるようになったからと言って
「さあ、次は文章を和訳しよう!」
なんて、いきなり子どもたちに丸投げにはできません

・文章中の英単語を辞書で調べる→自然な日本語にする

これに慣れるまでにはけっこう時間を要します。

kipper wanted a new bike.
というような文があった場合、

Kipperは人の名前
wantedを辞書でひくと、wantの過去形と記載
ここでまず、立ち止まります。
年齢にもよりますが、「過去形」って?現在形の言葉を過去形でどういうか、ピンとくるまで少し時間かかる子もいます。
困った子がいたら、みんなで協力します。
want:ほしい
「ほしい」の過去の言い方は?
「ほしかった!」と誰かが言ってくれて、「ああ、なるほど」となる、そういうやりとりを繰り返すなかで、過去形という感覚が身についていきます。

a new bike:これはみんな分かるので「新しい自転車!!!」と答えてくれて、辞書引きなし。

みんなのノートに↓こういうメモができあがります。

kipper wanted a new bike.
キッパー ほしかった 新しい自転車
↓(自然なフレーズに並び替え)
キッパーは新しい自転車がほしかった。

丁寧に丁寧にこういう作業時間をとります。
いずれは自分だけで取り組まねばなりません。
しかし、その前に「自分でできる!」と実感する時間を設け、自信をもって自主学習できるようにする必要があります。

なるべく自分の力でがんばりたい!と黙々と取り組む時間が少しずつ長くなってきました。

リズムつかむと早い

いったん、理解すると、1人でどんどん取り組んでいきます。
楽しくなってくる様子で、「残りは、おうちで全部やってくる!」と言う子も出てきました。

自分ひとりでできる嬉しさ
できたよ!って見せたい、言いたいワクワク
表情が明るいです。

苦手な子もいる

苦手な子の対応が一番大切です。
苦手な子は
「辞書をひかずになんとかイラストで解決したい
となりがちです。
それを見逃してしまうと、勝手な和訳をしてなんとなくやり過ごそうとする習慣がついてしまいます。
*多読が推奨する「ただ読む。単語は推測する」は、実は、全然違うことを考えて読んでいるということが明らかになります。

面倒でも辞書を引く!その習慣をつける時間です。

クラスのみんなとやるメリットは、会話があること。

「この単語もう覚えた!辞書ひかなくてもいい!ラッキー」
「あああ!またひいちゃった!もう覚えたい!」
「wentとwant何回も間違っちゃう!」
「よく出てくる単語はノートに書いておこう!」
「a,theとかって、何度も出てくるけどなに?」

クラスメンバーと一緒にやることで、助け合いや、刺激があり、取り組めるという点があります。

まだ一人で自宅で宿題
というまでにはもう少し時間がかかりそうです。
が、いずれ、1人で自信をもって取り組めるように、しばらくクラスみんなで取り組みしていきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次