進級テストの重要性

Sunnyが使用しているテキストには、終了前に
「達成度チャレンジ」
があります。
これは、テキストの学習内容の習得が十分かを確認するためのものです。

「テキストを最後のページまで終えたら進級」
ではなくて、
「テキスト内容が習得出来ていれば進級」
は理解はできても、実際「難しい、厳しい、大変」という子どもと保護者さんの気持ち、ひしひしと伝わります。

それでも、
この達成度テストで手を抜くことはできません。
自分の力で乗り越えることに意味があるからです。
今月(2月)にこのチャレンジをしたクラスはSTEP3とSTEP6。
今回はそのうち、STEP3の様子を紹介します。

目次

「絶対に合格する!」の気持ちが大切

この「テストを合格しなければ進級できない」という大きな課題は子供たちの意識を変化させてくれます。

普段のレッスンで必ずチャレンジの時間(既習の歌、会話等が言えるかどうかのチャレンジ)はあります。
いつもは「合格できなかったけど、まあ…いっか」で済ませていた子はとくに、進級テストでは「それではすまない!?」という危機感が生まれます。

「やらなくちゃ!」の意識ってすごいなって思うんです。
普段、何度やっても合格できなかった箇所が最後のテストではしっかりできる!
そういう姿に驚きます。
進級をかけると意識が違う!

長年使用しているので、このチャレンジが大変なのはよーくわかっています。だからこそ、通常のレッスンでも力を注いでいるものの、やはり、こうした”テスト”になってはじめて、「やらねば」の意識高まるもの。1回で合格できなくて、練習をがんばる姿見られます。

普段の積み重ねあってこその合格

普段のレッスンで何度も不合格‥‥。
でも、進級テストになって気合を入れて即合格できる!
なら…
「これまでもやる気出せば、いつでもやれたのでは?」
と思わなくもないのですが‥‥

けれど、人ってそんなに毎回頑張れるものではないので(まして、子どもはとくに)
「ここだけは!」をがんばる気持ちも分からなくはないですよね。

「ここだけはがんばる!」
の意識が持てる子には、つまり力があるということ

やらねばならないときに真剣に取り組むことでぐっと力を伸ばすことができる
と前向きにとらえて合格者に拍手。

とはいえ、
”最後だけ頑張れば合格しちゃう!”っていうほど甘いものではないです。
だって、1年をかけて学習しているのですから、そんな一夜漬けてきに合格できるなんてありえません!

おうちでコツコツ学習するのが苦手な子もいます。むしろそういう子の方が多いように思います。
それでも、合格に導けるように、レッスン内で練習する時間をたくさん設けています。
あきらかな練習もあれば、多分子供たちも気づいていないような練習もあります。

自分でがんばりなさい!だけではなくて、みんなで一緒にいるその時間内に、自然と取り組まなければならない時間を設けることで、自然と力は積み重なっていくものです。

今日は絶対にここをやる!!!と決めて気合十分。しっかり取りくめば、当然すいすい合格。「やったらできた!」の体験が一番できるときかも。

テキスト終了発表会

テキストが終了する際に、クラス内のミニ発表会を行っています。
クラスメンバーと、その家族だけの小さな発表会ながらも、机やいすなどの配置を変えて発表会場とすることで、子どもたちの緊張感高まります。
発表内容は
自己紹介
個人発表(テキスト既習内容から1つ選んで発表)
リーディング本ORTを1冊音読発表
です。

特にすごく難しいことをするような発表会ではありません。
達成度テスト同様、学習してきたことの確認としての位置づけです。
自己紹介も、テキスト本文をアレンジなので、日ごろの音読が出来ていればもちろんできますし、
個人発表も、テキストでこれまでやってきた内容の復習です。余裕をもってできることで、緊張もありますが、楽しそうな姿が見られます。
そして、ORT!これは1年前の発表会ではかなり大変だったのが思い出されます。
クラスで一緒に読むのではなく、完全自宅個人学習の課題です。
スムーズに読み進められる子もいれば、なかなかそうもいかず苦戦して辛い様子の子もいます。
1年前は明らかに、まだまだしんどそうな雰囲気ありましたが、今年はすごい!です。
みんながスムーズに読んでいく姿は感動以外ありません。
この発表会が、「自信をもって進級する」とても良い機会になったことは間違いないです。

上は、テキストの発表。下はORT発表。

自信をもって次のSTEPへ

「テキストを一通り通ったから次へ」ではないという体験は、
子どもにとっては日常にあまりあり得ないことではないでしょうか?

習い事によっては、やはり次へ進むための挑戦は当然あると思いますが(例えばスイミングとかでしょうか)
学校だと義務教育である以上、テストで点数が低くても次に進むことが当たり前の中で
「合格しなかったら、また1年がんばろう」
は、子どもにとって衝撃なようで、「進級できないとどうなるの???」と焦り顔で真剣に質問してくる子もいます。

低年齢だから、そこは大目に….とせず
どの年齢でも、「やるべきことはやるという意識をもつ」機会には大きな意味があります。

これまでたくさんの終了チャレンジを見てきました。
練習不足で友達にどんどん送れをとってしまう子もいます。
もうギリギリ期限が近づいて、猛練習で合格する子や、
合格できていないことが、どこか他人事のような様子だったりする子もいます。
いよいよクラスメンバーが全て合格を勝ち取る中で「自分はもう1年???」の緊急事態に立ち向かって合格に向けて努力できた子は、翌年の気合が違います。

チャレンジにOKを出してくれない私に怒ったり、涙する子もたくさん見てきました。
そこで甘やかしてしまえば、きっと翌年もっともっと大変な思いをするんです。
心を鬼にして、確実な合格以外は認められません。

努力して合格したときの誇らしげな顔が私は大好きです。
自分の力で勝ち取った合格。ステキです。

テキスト終了チャレンジは、絶対に絶対に必要な機会。
それが低年齢であっても、というよりは、むしろ低年齢からきっちり「大切さ」を実感してもらうことで、毎週のレッスンの大切さを感じてもらえると思います。
進級を経験すると、みんな学習への向き合い方に成長を感じます。
今回紹介したSTEP3のみんなの次の1年の取り組み、楽しみにしています。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次