あきらめない。投げ出さない。自力で頑張る。

(今回のブログ、例に挙げるクラスはSTEP5ですが、どのクラスにもあてはまる話です。)

先日のレッスンにて

・何も言わずに渡したワークシート1枚。
・説明なし。
・いきなりCD音声スタート。

「え??何?どうするの??」
と一瞬困惑しつつ…いくつかの行動が見られました。

・あ、なるほど! と行動した子
・聴き取れない、分からない と固まった子
・分からないけど、なんとかやってみよう と動いた子

最初は”??”でも、落ち着いて音声を聴いて、何かしら動くことができるもの。

使用したCD音声はテキストの♪on,in,under,byのチャンツ。
On in underはSTEP2で既に登場しており、その際にとことん楽しんだものなので、頭で考えなくても体が勝手に反応します。
昨年から参加した子が1人いるので、その子には予備知識がなくてちょっと大変かもしれませんが、それ以外の子にはきっと分かる!分かろうと取り組む気持ちが大切。

分からないときは・・・・?

・やるべきことがよく分からない…
という場合、だいたい次の2つの反応が見られます。

1)諦める。全く何もしない。
2)とにかくやってみる

今回、2)の行動を取ったのは、昨年通い始めた子でした。
困惑しつつも、”こういうことかな?”と反応。

今回に限らず、「ん??よくわからない」という状況は、この1年たくさん経験してきました。
「みんなは分かるんだね〜…オレももっと早くから英語始めていたら良かったな〜」
とその子はしょっちゅう言います。
彼は、Sunnyにみんなよりも後から入ってきたので分からないことが多いけれど、その分、みんなより頑張ろうとします。
自宅で音読もがんばるから、みんなに決して遅れをとりません。

今回、まず 1)の行動に出た子も、周りの子たちの様子を見て、気持ちを切り替えて取り組みました。
環境って大事だと思います。クラスに2人くらい諦めちゃう人がいると、ついつい「ねー分からないよねー」なんて、仲間意識出ちゃうこともあるもので、そうなると甘える気持ちがどうしても勝ってしまうもの。あきらめる自分を正当化するのはとても残念なことです。

やってみよう!の気持ちが結果につながる

翌週、取り組んだのがこちらのActivity。

色が全く塗られていないイラストと、自分だけが得られるインフォメーションカード(写真下)を1人2枚。

昨年から通い始めた男の子は、”on,in,under,by”を何度も口ずさみながら身振りもつけて練習していました。Activityに使用するフレーズもたくさん練習。

いざ、Activityがスタートして、みんなとのやりとりにすぐに反応できなくても、何度も何度も口に出して意識するので、繰り返すうちにスムーズに言えるようになりました。

一方、”分かっている”と余裕でいた子の方が活動中何度も質問して、分からなくなって困るということがありました。
小さいころは何でも楽しく真似してactivity楽しめましたが、成長とともに…ちょっと恥ずかしい気持ちも出てくるようで、言えるけど言わない、ちょっと言いにくいから言わない、日本語に逃げる、それはどのクラスにもあり得る状況です。

教室に通っているから大丈夫、なんてことは全くありません。
与えられた課題に対してやってみようと思う人は伸びる、言い訳してやらないでいると進歩しない、そういうものです。

分からない?or 分かろうとしていない?

さて、その後のワークブックは「説明なし。何をするかは自分で考える。」

sunnyの基本です。
この時間になると、先ほど同様、手が動く子と止まってしまう子に分かれます。
(繰り返しますが、このクラスだけの話ではありません)

私が思うに、最初からピタッと止まってしまう子は、多分
「分からない」 のではなく、
「自分から考えようとしていない」 んです。

学校、塾、家….その他どこにいても、”自分が選択しなくても誰かに助けてもらえる機会”が多く、それに慣れてしまった子供たちは、「何をしたらいいの?」とすぐに解決策(答え)を尋ねることにすっかり慣れてしまっています。

「自ら考えて行動できる人を育てたい!」
ずっとずっと大切に思いつつ、なんだかんだ私も先回りして子供に手を貸していた部分を反省し、この1年はとにかく「手助けしない!自分で考える機会を持つ!」そのことに本気で取り組むようにしています。
簡単なようで、実はそれって難しいものです。
できたら、おうちでもちょっと気にかけてもらえると分かります。小さなことでも案外親が選択したり、答えを促すことって多いものです。
実は、そのほうが大人にとっては楽なんですよね…。
子供の答えが出るまで待つことや、子供の意見を受け止めて尊重するって、そうしたいと思ってもなかなかできていないものです。
かっこよく言っても…私も親としてできているとは思えない部分が多く努力と反省の繰り返しです。
☆このことについては紹介したい記事あるので、是非読んでみてくださいね。≫”親の先回りが子供の主体性を奪う!?”

自分で考える、だからがんばりたくなる

話を戻します。
何をしたらいいか分からない子に延々と
「自分で考えよう!」と時間をどれだけ与えても、それで答えが出るわけではありません。

「何をするんだろうね、このページ。どう思う?」
そんな投げかけに対して、どんな些細なことでもその子が発した意見に耳を傾け、「なるほど!そうだね」と話を聴く。そうしていくと、子供自身の中で考えがまとまって…あ!こういうこと?とひらめきが生まれます。
ひらめいたとき、あ!分かったかも!の瞬間、子供って本当に良い顔します!

やるべきことを自ら発見して1人で取り組み始めると、いつものにぎやかさからは想像できない、びっくりするほど静かな時間となります。その集中力のすごさ!多分あの雰囲気は、絶対みなさん驚くはず!
子供は、本来自分で考えたい、自分で答えを見つけたい、そんな気持ちをいっぱいもっているものです。小さいころ、子供はみんな好奇心いっぱいのキラキラの目でしたよね。その本来ある好奇心、探求心を忘れずに学ぶ力にしてほしいと思っています。

Sunnyに来るのは1週間にたった1回。
本当にわずかな時間。
それでもそのわずかな時間が子供たちにプラスに働くように、私は私にできることをコツコツやるのみです。
・自分の意見を言ってみよう
・間違ってもいいからやってみよう
・あきらめずに取り組んでみよう
・やってみたらできた!
・分かるって楽しい!
そんな小さな積み重ねが必ず子供たちの将来につながると信じています。




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英語学習4年目になると定期的に英語劇を行っています。テキストを読んで暗記する学習だけでなく、実際の場面でどう英語を使うかをイメージしやすくなるのはもちろん、他にもメリットはたくさんあります。