高校生クラススタート

高校受験を終えた中学3年生との久しぶりのレッスンを行いました。2か月?3か月ぶりくらいの再会にレッスン前数日、そわそわしました。
会える喜びと同時に、久しぶりの再会でちょっと緊張するかな、かたい感じかな、なんて心配も…。

しかし教室に入ってくる前に廊下から聞こえてくる笑い声。そしてみんなの表情は明るくて何も変わらない今まで通りの空気に癒されてスタートしました。

目次

高校生は何をする?

高校生クラスとしてのテキストやプリント等は何も用意していません。

今回はまず
「英語」についての考えを書いてもらいました。
なぜ英語を学ぶ必要があるのか、社会人になったときどんな英語力が必要か、そのために大学生ではどんな力を身につけて、高校生では何を学びたいか。
答えはありません、1人1人の考えを書き出します。
「一般論として英語は必要」
ではなく、
「自分にとってどう必要か、どうありたいか、どんな力を身につけたいか」
自分の考えを持って英語学習を続けてもらうための作業です。

「今、何を学びたいか」という点について、発表をしてもらいました。
共通点もあれば異なる点もあります。
どれも正解です。みんながこれからの学習において、自分の目標・目的を失わずに主体的に学ぶことを大事にしてもらいたいので、これからも定期的に考える時間を持ちたいと思っています。

英語ディベート

私が高校生とともにやっていこうと思っていることのひとつはディベートです。
「ディベート」というと、いろんな印象を持たれると思います。
子供たちにはまず「ディベート」ってどんなイメージか?を聞いてみました。
「討論」「議論」「意見交換」「話し合い」という返答。

討論というと、なんだかお互い戦うイメージになるのは私だけでしょうか?意見交換では交流会のような‥‥話し合いだと学級会のような。ディベートについてはまだ私も学習中なのですが、私がディベートをやりたい理由は
・思考力を育てたい
・自ら学ぶ意欲をもってほしい
・自分の意見をしっかりと持つと同時に、自分とは異なる意見があることを知り、それを受け入れられる人になってほしい
そしてもちろんですが、
・この活動を通して、将来必要な英語力を身につけてほしい
からです。

土台作り

「ディベートをやることにしたから、テーマについて英語で意見を言おう!」はいきなり無茶です。
しばらくは
・議論することに慣れる
・論理的に話す
を目標として取り組みます。

議論することに慣れる

慣れるために「簡単なテーマから」ではなく、日本語で議論しました。
ものすごく身近なテーマを出して、それについてあなたならA,Bどちらの立場をとるか?を論理的に話してもらいました。
1対1で意見を出してもらい、それをほかのメンバーで聴きます。どちらの意見も筋が通っていて「なるほど」と思わされました。全員の意見発表を終えて、感想を言う時間もとりました。
この感想が本当に良かったんです!
・「~」という表現が印象に残った。惹きつける言葉を使えると良いと感じた。
・どちらの意見もそれぞれに正しいと思える。納得できる。
・どちらの意見にも、人を大事にする気持ちが共通点であると気づいた。
というものです。
その場にいたからこそですが、この議論と感想から私も学ぶことが多くありました。

論理的に話す

さて、やっと!英語のスピーチ。
難しい内容をいきなり求めるのではなく、楽しみながら論理的に話す練習をしばらくは行います。
初回は「自己紹介」。
簡単すぎ!って突っ込まれそうですが、論理的に書くこと、人に伝わる話し方をすることを意識して取り組むことが一番大事。自己紹介の中にひとつ嘘を混ぜる、という点がお楽しみです。嘘だと分からないように文を作り、本当かのように話す。これがポイントです。

発表の仕方もこれまでとは異なります。
1対1で自己紹介。これを相手を変えて3回行って、最後に全体で発表しました。
1回目より2回目、2回目より3回目。
原稿をなるべく見ないようにする、人の目を見て話す、伝わるように話す。
最後、全体の前で発表したときの堂々とした姿が素晴らしくて、これからの成長がとても楽しみです。

新高校生メンバーは‥‥

Sunnyを開校したのは9年前。このブログに書いた現中3(新高校生)の子たちとの出会いからです。
当初は中学3年生までと思っていた子たちが、「高校生でもやりたい」と言ってくれる日がくるなんて全く考えていませんでした。

小さいころから英語に触れ、英語が好き・得意となりました。
では、その先に目指すものは何なのか?
「社会人になったとき、英語はどう必要か。なぜ英語を勉強するのか?」
今回最初に書いてもらったみんなの考えは、これからの学習が漠然としたものではなくしっかり将来の自分を意識したものであってほしいからです。
今回書いたから終わりではなく、これからも追加変更を加えながら取り組む大きなテーマです。
高校生から大学生へ、社会人になったとき、みんなで取り組んだ学びが活かされるような時間を作りたいと思っています。
言うは易く行うは難しです。私も私のチャレンジを続けていきます。
またブログで高校生の様子紹介します。

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