英語力定着のための学び方とは?
「一度習ったらもう忘れない!完璧!」
なんてこと有り得ませんよね。あれば苦労しませんよね…。
習っても忘れるのは当たり前。
だから、
レベルを少しずつあげながら繰り返し学習することで、確実な理解と知識を積み重ねることが必須です。
Sunnyで使用しているテキストは習ったら一度で終わることのない繰り返し学習による運用力アップのカリキュラムがしっかり組まれています。
クラスごとのレッスンブログでは伝えにくい、”積み重ね”が分かる内容を紹介します。
今回はその中の”前置詞”。
STEP2 : on in underの登場
STEP2で登場する♪on in underチャンツは子どもたちに大人気!一度言えるようになったら、その後長く忘れません。
チャンツが言えるだけではなく、STEP2の段階で、”On the table”,” in the bag”などのフレーズが自然に言えるレベルまでにしておくことで、その後の学習にとっても役に立ちます。だからこのチャンツには普段より時間をかけて取り組みます。
STEP3,4:普段のレッスンでどんどん使う
STEP3,4では、テキストに前置詞だけを取り上げる箇所はないのですが、だからと言って全く触れないということは絶対にありません。
普通の会話の流れに登場させながら知識を深めます。
例えば、つい最近のSTEP4。
T:Where is he?
S:He is in the kitchen.
T:Where is a cat?
S:It’s on the roof.
そんな会話をしながら、テキスト内容を確認。
単元で取り上げるときのみ集中的に学習するのではなく、一度学んだ内容は、普段のレッスン内に組み込んで自然と繰り返し口に出しています。
STEP5 :on in underの再登場
今から何をするか、全く分からない状態で始まるのがSunnyのレッスン。
突然手渡された説明なしのワークシートといきなり流れるCD音声‥‥。
「え?どういうこと??」の空気。
子供たちが「???????」って顔するときがとっても面白いと思う意地悪い私ですが、子供たちはその展開に慣れていて、「こういうこと??」「とにかく何かしよう」と、考えて動く力がついています。
「英語が聞き取れた、意味が理解できた、言えるようになった」=英語力が身に付いた、とはなりません。
どんなにスラスラ英語を読んだって、リスニング問題で点数を取れたって、その先を目指さなければ、”学んだ”だけにすぎません。
自分の言葉として”使える”レベルへ押し上げることが大事!
だから、そのための環境作りはとても重要。
Activityを行うことで、理解レベルの先を目指します。
STEP6:頻繁に…当たり前に…
STEP6までくると、特に前置詞だけ取り上げることはなく、本文中にさらっと組み込まれています。理解し、自分の言葉として使う姿が見られます。
前置詞に限らず、STEP6まで来るとどんな新しい内容が入ってこようと、それらを丸ごと受け入れて幅を広げていく子どもたちの姿があります。
バラバラだった知識ピースがハマってパズルが形になる、そんな感覚かなと感じます。何しろ成長著しく、一緒に学ぶことがとても楽しいです。
STEP7: 念押し!?
STEP7は、STEP6までの総復習。文法単位で進めるテキストを使用します。会話、スピーチ、activityに既存の知識で取り組みます。
沢山の前置詞が入った文↓をリスニング。その後内容の理解度チェック。
T:What time does she get up in the morning?
S: She gets up…at 6.
S: No! Around 6!
みんなで応えを出し合います。
T: How does she go to school?
S: She goes to school by bus!
S: And with her sister!
質問内容以外でも自分たちが得た情報がいろいろ登場。
aroundって何?untillって?byとの違いは?
なんとなく分かる、でもしっかりとは分からない。そんな単語は辞書を引いてみんなで確認。このときしっかり落とし込んだからでしょうか?その後、数週間経ちますが、byとuntilを迷いなく使いこなしているのが感じられます。
スパイラル学習の良さ
「繰り返し学習」なんていうと「復習復習」みたいに感じるかもしれませんが、
実際の子供たちの様子は、というと
習ったことをきちんと覚えていて活用できることを楽しんでいます。
言えた!分かる!できる!だから、新しい要素を取り入れた次のステップも頑張りたい!
そんな空気です。
「もっと手っ取り早く習得できないの?」
と思われそうですが、
日本人が、日本にいながら、普段英語を必要としない環境において、しっかりとした基礎を作りあげるためには、やはり地道なスパイラルな学習が必須です。(*子供の英語学習に焦点をあてての話です)
そんな大人の考えはさておき、子供たちが楽しくしっかり学べる環境作りにしっかり取り組んでいきます。